JR東日本・川口駅
川口(かわぐち)
京浜東北線   西川口 川口 赤羽
所在地 埼玉県川口市栄町三丁目1-21
駅番号 JK39
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 京浜東北線
キロ程 15.8km(東京起点)
駅構造 地上駅(橋上駅)
ホーム 1面2線
乗車人員 74,001人/日(2023年)
開業年月日 1910年(明治43年)9月10日
駅種別 直営駅(管理駅) みどりの窓口(臨時窓口)
話せる指定席券売機設置駅
川口駅
川口駅
川口駅(かわぐちえき)は、埼玉県川口市栄町三丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線の駅である。駅番号はJK 39。
乗り入れている路線は、線路名称上は東北本線であるが、当駅には電車線を走る京浜東北線電車のみが停車し、旅客案内では「東北(本)線」とは案内されていない。
東北本線における埼玉県内最南端の駅であり、当駅から栃木県の豊原駅まで大宮支社の管轄となる。そのため、赤羽駅と当駅の間にある荒川橋梁の埼玉県側端が大宮支社と首都圏本部との境界となっている。
改札口 ホーム
改札口 ホーム
駅名標 コンコース
駅名標 コンコース

駅構造

島式ホーム1面2線を持つ地上駅。橋上駅舎を有し、内部にはコンコースと自由通路がある。駅長配置の直営駅で、びゅうプラザ、指定席券売機(話せる指定席券売機を含む)、短距離自動券売機、自動改札機設置駅。話せる指定席券売機が設置されたことに伴い、みどりの窓口は繁忙期及び話せる指定席券売機では対応不可能な取扱いを行う際に限り臨時に開設される。
ホームはカーブしており、電車とホームの間が開いている箇所がある。また、東京方に向かって緩やかな上り勾配になっている。
1986年11月まで旅客ホームの東側に貨物ホームが存在していた。その後、貨物ホームは撤去され、南側部分が「キュポ・ラ」として再開発されたが、北側部分は駐車場や保守基地となっている。さらにそこから北側、西川口駅との間に存在するオーバークロス、川口新大橋架道橋は東北貨物線からこの貨物ホームへの連絡線の跡である。現在も川口新大橋架道橋は保守基地と東北貨物線との連絡線として利用されている。 川口新大橋架道橋と当駅の間には、かつて存在したサッポロビール埼玉工場の専用線もあり当駅の貨物ホームと線路でつながっていたが、貨物ホームと同時期に廃止となった。その後、工場も2003年に閉鎖、跡地は2006年に「リボンシティ」として再開発され、マンションや大型ショッピングセンター「アリオ川口」が建設された。
京浜東北線ホームのやや北側に東北旅客線(宇都宮線・高崎線)と東北貨物線との渡り線があり、頻度は少ないが工事列車などで使われることがある。近年では浦和駅の高架化工事に伴い上野発着の日中の一部列車が東北貨物線へ迂回運転するために使われた。昨今では、宇都宮・高崎線が川口 - 大宮間で不通になった場合に、上野方面発着の中距離電車が貨物線へ迂回する際に使用される。信号場と同様の扱いのため、通過する中・長距離列車の乗務員用時刻表には「川口」の駅名と通過時刻が記載されている。なお、線路配置の関係で、上り線で東北旅客線から東北貨物線に転線することは物理的にできない。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 京浜東北線   南行 上野・東京・横浜・磯子・大船方面
2 北行 浦和・大宮方面

発車メロディ

  1. JK ジュピターB(スイッチ製)
  2. JK ムーンストーン(スイッチ製)
2017年12月2日までは1番線が「教会の見える駅」(サウンドファクトリー製)、2番線が「せせらぎ」(ユニペックス製)を使用していた。
2013年11月10日から2014年1月10日までは「川口市民歌」を使用していた。
2018年11月1日から11月30日までは、1番線は「川口市民歌」の一部、2番線は「元気川口・御成道サンバ」の一部を使用していた。

中距離電車用のホーム設置計画

中距離電車(上野東京ラインや湘南新宿ライン)の停車を求め、2016年2月12日には川口市長が石井啓一国土交通大臣に「格段の配慮」を求める要望書を手渡したが、東京圏における今後の都市鉄道のあり方に関する小委員会での議論の結果、『「東京圏の都市鉄道が目指すべき姿」を実現する上で意義のあるプロジェクト』へ採用されることはなかった。
JR東日本側は「物理的・構造的には川口駅へのホーム設置は可能であるが、大宮駅以南の停車駅が多くなることや隣の赤羽駅に停車していることなどから、中距離電車としての速達性を考慮すると停車させることは困難」と述べている。それでも前向きな協議が始まったが、JR東日本側は、川口市側へ400億円の負担金要求を提示したため、結局議論は停滞していた。
しかし、その後「JR川口駅周辺まちづくりビジョン策定検討会」を設立し、電車遅延時に乗客があふれていることなどが問題となっていることから、中距離電車の停車の実現に向けて本格的に取り組む協議を再開したことを明らかにしている。
そして2024年2月8日、上野東京ラインが停車する見通しとなった。JR東日本が川口駅に上野東京ラインを停車させる代わりに、川口市が新駅舎やホームの建設費用を負担する方針を明らかにした。川口市議会への承認を経て関連議案の提出をし、早ければ2025年にJRと市が基本協定を結ぶ予定としている。
川口駅に上野東京ラインが停車するのは、2037年以降になる見通しとなった。
構想では、上野東京ラインのホーム設置に伴い、駅西口側の市有地を使用して線路を拡幅する。
既存の歩行者用デッキを広げ、二つのホームの間に改札口を設置する。しかし、湘南新宿ラインは今後も通過する。

歴史

  • 1910年(明治43年)9月10日:川口町駅(かわぐちまちえき)として開業。
  • 1934年(昭和9年)2月15日:川口町の市制施行により川口駅(かわぐちえき)と改称。この改称に先立って、改称14日前に同じ東北本線に属する川口駅が岩手川口駅(現・いわて銀河鉄道線)へ改称された。
  • 1942年(昭和17年)2月28日:駅に停車していた長野行きの旅客列車に大宮行きの省電が追突。6人が死亡、11人が重軽傷。
  • 1946年(昭和21年)3月28日:昭和天皇の埼玉県行幸(昭和天皇の戦後巡幸)。鴻巣駅 - 川口駅間でお召し列車が運行。
  • 1985年(昭和60年)3月8日・3月9日:国際科学技術博覧会(科学万博)のPR列車「サイエンストレイン エキスポ号」の展示が駅構内で開催される。
  • 1986年(昭和61年)11月1日:貨物および荷物扱い廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる。
  • 1992年(平成4年)5月30日:自動改札機を設置し、使用を開始する。
  • 2001年(平成13年)11月18日:ICカード「Suica」の利用が可能となる。
  • 2006年(平成18年):JR東日本大宮支社初の女性現場長(駅長)が当駅に就任する。
  • 2019年(令和元年)6月15日:ホームドアの使用を開始。
  • 2020年(令和2年)7月2日:改札外に駅ナカシェアオフィス「STATION BOOTH」を設置。
  • 2021年(令和3年)3月6日:改札口、きっぷうりば(自動券売機)、みどりの窓口を統合。話せる指定席券売機を導入。みどりの窓口が臨時窓口化。