JR東日本 上越線・両毛線 新前橋駅
新前橋(しんまえばし)
上越線 井野 新前橋 群馬総社
両毛線    前橋
所在地 群馬県前橋市古市町471
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 上越線、 両毛線
キロ程 7.3km(高崎駅起点・上越線)
84.4km(小山駅起点・両毛線)
駅構造 地上駅(橋上駅)
ホーム 2面4線
乗車人員 6,237人/日(2018年)
開業年月日 1921年(大正10年)7月1日
駅種別 直営駅(管理駅) みどりの窓口 自動券売機
指定席券売機 Suica対応自動改札機
新前橋駅
新前橋駅
両毛線の特急「草津」が停車しています 駅名標
両毛線の特急「草津」が停車しています 駅名標
SLみなかみ号 自動改札
SLみなかみ号 自動改札
E211系電車 快速「リゾートやまどり」
E211系電車 快速「リゾートやまどり」
新前橋駅は、群馬県前橋市古市町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅です。
当駅は上越線を所属線としており、両毛線を含めた2路線が乗り入れています。
当駅は線路名称上の両毛線の終点であるが、両毛線の列車はすべて上越線を通じて高崎駅まで乗り入れています。
加えて、上越線の渋川駅で分岐する吾妻線の列車もすべて当駅または高崎駅まで乗り入れています。そのため、実用上は3路線4方向の列車が利用できます。2017年(平成29年)3月4日のダイヤ改正より日中の上越、吾妻線から列車の約半分が当駅止まりとなりました。また、高崎方面への列車の中には一部高崎線へ直通するものもありました。

駅設置の経緯
当駅付近は1884年(明治17年)8月20日に日本鉄道が鉄道路線を開業(高崎 - 前橋)させましたが、この間に途中駅は設置されていませんでした。前橋の市街地は利根川東岸でしたが、利根川への架橋が困難だったため前橋駅は利根川西岸の内藤分村(現在の前橋市石倉町、当駅より 1km ほど東方)に置かれ、「内藤分ステーション」と通称されていました。
1889年(明治22年)12月に利根川架橋が完成し、両毛鉄道が開業させていた現在の前橋駅に日本鉄道が乗り入れるとこの駅は廃止されました。これらの路線は後に買収・国有化され両毛線となっています。
1916年(大正5年)には帝国議会へ上越線の敷設計画が提案されますが、これは既に開業していた東武高崎線(1953年(昭和28年)廃止)と同様に、高崎からまっすぐ北上し、金古町(現在の高崎市北部、金古町付近)経由で渋川駅に向かうものでした。
このルート案は、県庁を前橋市に取られた高崎市の逆恨みによる報復であったとも言われています。
これを受けた前橋市は議会に対して経路変更の運動を展開しました。
利根川を2回渡る必要があるため市の中心部を経由させることは断念しましたが、前橋市域を経由するルートへの変更を実現しました。このとき両毛線との分岐駅として設置が決定したのが当駅であり、1921年(大正10年)、上越南線(後の上越線)開通とともに両毛線の駅として開業しました。
新前橋駅開業当時の様子は、詩人萩原朔太郎の作品『純情小曲集』中の『郷土望景詩』の一編『新前橋駅』にて描写されています。また『郷土望景詩の後に』では、「朝、東京を出でて渋川に行く人は、昼の十二時頃、新前橋の駅を過ぐべし。畠の中に建ちて、そのシグナルも風に吹かれ、荒寥たる田舎の小駅なり。」と表現され、畑の中にぽつんとできた駅であったことがうかがえます。なお開業時は旅客駅でしたが、間もなく貨物営業も開始されています。

駅の概要
島式ホーム2面4線を持つ地上駅で、橋上駅舎を有しています。ホームは南西から北東へと延び、東口と西口を持ちます。
改札口は東口寄りの設置で、西口へはホーム上の自由通路が連絡します。東口にバスターミナルが設置されているほか、西口にもバス乗り場とタクシー乗り場が整備されています。
社員配置駅(管理駅)で、群馬総社駅を管理下に置く。また当駅は上越線の運転取扱駅であり、高崎車両センターのも含め信号制御は信号扱所で行われています。
みどりの窓口(営業時間6:00-20:00)・自動改札機・自動券売機、指定席券売機・ICカードチャージ専用機・ICカード専用グリーン券売機が設置されています。また、改札口と各ホームには発車標が設置されており、指定席券売機の上や改札内に設置されているモニター画面にも発車案内がなされています。自動改札機の一部はSuicaなどのICカード専用となっています。2015年3月には、列車の運行情報を伝えるモニターが改札内・外に設置されています。
エレベーターが東口および西口と改札口の間、改札口と各ホームの間に設置されています。また、各ホームと改札口の間に上下エスカレーターが、東口と改札口の間には上りエスカレーターが設置されています。トイレは改札内と東口にあり、それぞれ多機能トイレも設置されています。
改札外にNEWDAYSが、東口には駅レンタカーが立地しているほか、東口の1階には飲食店が入居しています。


乗車人員の推移
JR東日本によると、2018年度(平成30年度)の1日平均乗車人員は6,237人です。これは、群馬県内のJR駅では、高崎駅、前橋駅に次いで第3位です。
近年の推移は以下のとおりです。じわじわ利用客が増えているようです。

乗車人員推移
年度 1日平均乗車人員 年度 1日平均乗車人員
2000年(平成12年) 6,045 2010年(平成22年) 5,899
2001年(平成13年) 6,036 2011年(平成23年) 5,789
2002年(平成14年) 6,032 2012年(平成24年) 5,877
2003年(平成15年) 5,940 2013年(平成25年) 6,029
2004年(平成16年) 5,858 2014年(平成26年) 5,845
2005年(平成17年) 5,788 2015年(平成27年) 5,970
2006年(平成18年) 5,801 2016年(平成28年) 6,055
2007年(平成19年) 5,797 2017年(平成29年) 6,155
2008年(平成20年) 5,940 2018年(平成30年) 6,237
2009年(平成21年) 5,928


バス路線

一般路線バス

のりば 会社 路線 コース
東口1番
のりば
日本中央バス 川曲線 中央前橋駅 - 県庁前 - 新前橋駅 - 川曲町・群馬医療福祉大学前
永井運輸 循51・循52系統(マイバス西循環) 新前橋駅 - 大利根団地 - 済生会病院 - けやきウォーク前橋 - 前橋駅 - 新前橋駅
東口2番
のりば
群馬中央バス 高20系統 高崎駅 - 芝塚 - 新前橋駅 - 県庁前 - 前橋駅
定期観光バス(富岡製糸場とぐんまフラワーパークコース)
上信電鉄 高41系統 中央前橋駅 - 前橋駅 - 新前橋駅 - 大利根団地 - 京目 - 高崎駅
西口バス
のりば
群馬中央バス 高22系統 新前橋駅西口 - 立川町 - 前橋駅
このほか、競輪開催時に東口2番のりばより前橋競輪場(グリーンドーム前橋)までの無料シャトルバスが運行されています。

高速バス
全て東口2番のりばで発着します。全便が日本中央バスによる運行となります。
川越的場・練馬区役所・池袋駅東口・バスタ新宿・東京ドームホテル経由秋葉原駅東口行
「シルクライナー」 名古屋駅太閤通口・JR奈良駅経由大阪OCAT行
京都駅八条口経由大阪OCAT行
富山駅前・金沢駅東口行


当駅の歴史
  • 1884年(明治17年)8月20日:日本鉄道により当駅付近を経由して高崎 - 前橋間が開通します。
  • 1906年(明治39年)11月1日:日本鉄道国有化により、官設鉄道の所属となります。
  • 1921年(大正10年)7月1日:鉄道省上越南線が渋川まで開業し、両毛線との分岐駅として当駅を設置します。
  • 1923年(大正12年)2月1日:小口扱い貨物を取扱い開始し、一般駅となります。
  • 1931年(昭和6年)9月1日:上越南線が上越北線と接続、統合され上越線となります。
  • 1949年(昭和24年)6月1日:公共企業体日本国有鉄道が発足し、その所属となります。
  • 1957年(昭和32年)12月20日:両毛線の高崎 - 新前橋間が上越線に編入され、当駅も上越線所属駅となります。
  • 1959年(昭和34年)4月20日:構内に新前橋電車区を併設します。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となります。貨物扱を廃止し、旅客駅へ変更しています。
  • 2001年(平成13年)11月18日:ICカード「Suica」の、当駅における使用(高崎・前橋方面)を開始します。
  • 2004年(平成16年)10月16日:ICカード「Suica」の、渋川駅までの使用を開始します。
  • 2005年(平成17年)12月10日:新前橋電車区が(旧)高崎車両センターと統合され、高崎車両センターが開設されます。
  • 2011年(平成23年) 3月26日:駅改良工事が終了し、改札内のエスカレータ・エレベータ・多目的トイレの供用開始します。
  • 9月14日:多機能券売機を設置します。

のりば
番線 路線 方向 行先
1・2 上越線
吾妻線・両毛線含む)
上り 高崎・熊谷・東京・新宿・横浜方面
(湘南新宿ライン)(上野東京ライン)
3 両毛線 下り 前橋・伊勢崎・桐生・小山方面
4 上越線 下り 渋川・水上方面
吾妻線 中之条・長野原草津口方面
のりばの番号は東側から順に付番されています。両ホームとも待合室が設置されています。なお、当駅で表示されているラインカラーは一部を除いて他の駅と異なり、LED電照式への交換時に本来のカラーのものに改められた箇所もあります(上越線が紺色、吾妻線が水色、両毛線がマゼンタで表示されている箇所がある)。