実例3.NEC VC35D/6に対するCPU換装
VC35D/6
NEC VC35D/6
PK−P3A850NX
PK−P3A850NX
このマシンは、CPUにPentiumU350MHzを搭載したFSB100MHzのマシンです。
PentiumUマシンとしては、後期に属しているのですが、Celeronを搭載しようにもFSBは100MHzですし、おそらくBIOSも対応していないでしょう。そこで考えられるのがPentiumVということになりますが、これが問題です。
というのも最近販売されているPentiumVは、CopperMineコアと呼ばれるタイプですがこれが従来のPentiumVとは2次キャッシュの扱いが違う上にピンの機能も一部変更されていて、コア電圧も違うということで、全く違う製品といってもいいほどです。
従来型のPentiumVはKatmaiコアと呼ばれるタイプで基本的にPentiumUと異なるのはSSE命令セットを持っているという点だけです。
そこで、ここはPentiumV(Katmai)で最高クロックの600MHzを搭載するのが唯一最善の方法です。
これなら電気的、およびBIOSの問題はありません。
リテール品のPentiumV600MHzを購入して、CPUを交換するのは比較的簡単です。
ただし従来型のPentiumVが入手できるかどうかという問題はあります。
このマシンでパワーアップを考えている方は早めにPentiumV(Katmai)を入手するべきです。
もう一つ考えられるのがサードパーティから発売されているCPUアクセラレータです。
現在対応している製品としては、アイオーデータ機器から発売されているPK−P3A850NXです。この製品は、CopperMineコアPentiumV850MHz搭載のCPUアクセラレータであり、VC35D/6も対応機種に入っています。
この製品は、本来はCopperMineコアのCPUが搭載できないマシンであっても、ソフトウェア的にキャッシュコントロールを実現しているので、BIOSの違いを乗り越えることができる仕組みになっています。
Slot1、FSB100MHzマシンに対応した製品で、性能面ではもっとも高いのですが、値段も高いので覚悟が必要です。
ただし確実に動作するし、パフォーマンスも高いのでコストを気にしないのならおすすめです。
しかし、これを買うくらいなら新しいマシンを作った方がいいと思うかもしれませんが。

メニューに戻る