実例29.PC−9821Xb10/J8にPermedia2を搭載する
3Dlab2 Permedia2
PC−9821Xb10/J8は、ビデオメモリが1MBしかないのでビデオカードの搭載は必須ですが、当然ながらPCIビデオカードでなくてはいけません。
しかしPC−9821用PCIビデオカードは種類が限られてしまうのでDOS/V用PCIビデオカードを流用できれば大変よろしいのです。
しかしその場合、どんなビデオカードでも可能というわけではないようです。
またOSもWindows2000かWindowsNTに限定されますが,WindowsNTでは仮に動いたとしてもビデオカードがDirect3Dでは動作しないので、出来ればWindows2000で動作させたいところです。
既にnVIDIAのGeForce2MXシリーズのPCIビデオカードがPC−9821シリーズに搭載可能と判明していますが、今回は3DlabsのPermedia2を搭載してみました。
このチップを搭載するビデオカードは、PC−9821用のものもありますので、動作する可能性はかなり高いと思われます。しかし切り替えスイッチのようなものはないのでそのままでは、不具合が出ると思われます。
DOS/V用ビデオカードを搭載するときに必ず考えておかないといけないことは、PC−9821では内蔵の98グラフィックスと外部RGB端子から入力される外部ビデオカードを切り換える作業が必要だという点です。これは通常はPC−9821用のドライバが行ってくれるのですが、DOS/V用のドライバはこの切り換え作業をしてくれるわけがありません。そこで最初からビデオカードとディスプレイを直接接続しておけばいいのですが、その場合はMS−DOS画面は見られないので、例によってDispFlipをインストールして自動的に切り替えを行うようにします。
このビデオカードは、別のDOS/V機に搭載されていたものを流用したものなので、ドライバはWindows2000標準のものを使うこととします。
ビデオカードを搭載してWindows2000を起動させるとマシンはビデオカードを認識してプラグアンドプレイが動作し、ドライバを求めてきます。これはWindows2000標準をインストールします。
ドライバは問題なくインストールされ、再起動すると途中で画面が切り替わるので一旦ビデオカードとディスプレイを直接接続して、DispFlipをインストールします。
再起動すると、今度は自動的に画面が切り替わるようになり、Permedia2が使えるようになりました。 
さてこのPermedia2のパフォーマンスはどの程度かということで測定してみました。

HDBENCH2.61測定結果
ALL Text Scroll DD Read Write Memory Drive
14743 27516 35586 29335 4879 13300 103 20 3506 3723 25176 C:10MB

まあ、もともとかなり古いビデオカードなのでこんなものでしょう。
むしろDOS/V用ビデオカードでもPC−9821で使用できるというのがウリですので。 

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