実例 21.富士通 FMV−DESKPOWER S20を改造する。
FMV−DESKPOWER S20
PL−K6−V
富士通のデスクトップマシンFMV−DESKPOWER S20を改造してみました。
このマシンは、チップセットに430HXを採用したPentium200MHzマシンです。
これをK6−2マシンに改造しようというわけですが、コア電圧が2.2VのK6−2をそのまま搭載することはできませんので、必ずゲタが必要です。
今回は、PowerleapのPL−K6−VとK6−2を組み合わせて使用しました。
この変換ゲタは、Socket5/7マシンのCPUアップグレードには必ずと言っていいほど登場する有名品です。
特徴としては、K6−2だけでなく、K6−Vまで搭載可能だという点です。
PC−9821シリーズでもチップセットに430HXを搭載しているPC−9821Xa20/W30などはこのゲタを使うことができます。 
しかし実は、富士通の430HXマシンでは、この構成ではWindowsが起動できないことがあります。
具体的には、IDEがAdvanced PIO Modeが有効になっていると不具合が発生することがあるようです。まあHDDとの相性ということのようです。
今回もこれが原因で最初は動作しませんでしたので、BIOS設定を変更しました。
Windowsが起動しない場合は、起動時にCtrl+Alt+ESCでBIOS画面に移行しますので、Advanced PIO ModeをDisable(無効)に設定してください。
これでWindows2000が正常に動作しました。
ただしキャッシュコントロールをインストールしておいてください。

今回の改造点は次の通りです。
  変更前    変更後
CPU intel Pentium200MHz PL−K6−V+K6−2 400MHz
メモリ SIMM 32MB SIMM 32MB+32MB
ハードディスク 2GB 3GB+2GB
LANカード なし LSC−8034

このマシンはPCIスロットが2つしかないのであまり大規模な改造はできません。
ストレージインタフェース、グラフィックも今回は強化していません。 
ISAスロットは1個で後の2つはPCIと兼用です。
もしLANカードをISAにすれば、後PCIスロットを2つ使えるのですが、最近ではISAカードはとんと見かけません。
まあグラフィックとストレージの両方を強化するとLANはISAかUSB−LANしかありません。

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