実例19.NEC PC−9821V20/S7を改造する。
pc−9821V20/S7
PC−9821V20/S7
GA−SV408PCI
PC−9821V20は、CPUがPentium200MHz、PCIスロット1,Cバススロット2という構成です。
まあ、ありきたりのデスクトップなのですが、ロットによってはマザーボードにPCIスロットが2個あるものもあります。
ただし、蓋がふさがっているのでそのままでは使いにくいのですが。
私が入手したV20は、隠れPCIスロットを持っていました。いわゆる当たりロットですね。
このマシンのVGAは、ビデオメモリ1MBしかなくて、800×600、ハイカラーまでしか表示できないという弱点があります。
IDEインタフェースもPIOモード2でしか動作しませんので力不足は明らかです。
そこで定番のUIDE−98MとPCIビデオカードを搭載し、ハードディスクももう少し大容量のものに換装します。
しかし問題はPCIスロットです。1個は、蓋がないのでそちらにUIDE−98Mを搭載しないといけないのですが、実はこれだとWindows2000がインストールできません。
もし蓋に穴をあけることができれば、そちらにビデオカードを搭載して、正式なスロットにUIDE−98Mを搭載した方がいいのです。
しかし今回は、そこまでせずに隠れスロットにUIDE−98Mを搭載し、正式なスロットにはGA−SV408PCIを搭載します。
これは、グラフィックチップにSavage4 Pro+を搭載したPCIビデオカードです。
性能面ではやや不足ですが、ビデオメモリは8MBあるのでとりあえず表示性能には問題がありません。
また、ネットワークアダプタはLaneed LD−98Pを搭載します。
最初は、メルコのCパスLANカードを搭載しましたが、どうもGA−SV408PCIと共存できないようです。
Windows98SEをインストールします。

  変更前   変更後
CPU intel Pentium200MHz AMD K6−2 400MHz (メルコ HK6−MD400−N2)
メモリ EDO DRAM 32MB EDO DRAM 32MB+32MB
ハードディスク IDE 2GB IDE 6GB+4GB
インタフェース 標準インタフェース アイ・オー・データ機器 UIDE−98M
ビデオ CIRRUS LOGIC GD5440 1MB アイ・オー・データ機器 GA−SV408PCI
LAN Laneed LD−98P
さて、定番のHDBENCH2.61でパフォーマンスを計測してみました。

ALL Text Scroll DD Read Write Memory Drive
15315 24653 30488 22334 6234 14222 112 18 12233 12248 14207 C:10MB

まあ、こんなものでしょうか。
GA−SV408PCIの性能は、あまり期待できないのですが、やはり予想通りでした。
2D性能が、かなり低いのはやむを得ないのでしょう。
とにかくWindows98SEで利用できるPC−9821用ビデオカードは最近ではほとんど見かけなくなっていますので、見かけたらすぐに入手しておきましょう。(笑)
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