実例12.NEC PC−9821CX3/S7Mをパワーアップする。
PC−9821Cx3/S7M
NEC PC−9821CX3/S7M
WGN−DX4
WGN−DX4
このマシンは、Pentium100MHzを搭載したCanbeマシンです。
ところが困ったことにK6−2が搭載できないロットがあってメーカー製CPUアクセラレータの対応機種に入っていません。
なぜかと言うと、ロットによっては正常に動作しない個体があるので対応機種に入っていないのです。
もちろん搭載できるマシンも多いのですが、不幸にしてK6−2が搭載できないロットに当たってしまった場合は、Winchip2A−233を搭載することができます。
ただし、ご承知かと思いますがWinchip2を製造するIDTがVIAに身売りしたためにWinchip2もかなり入手が困難です。
だから、この方法はWinchip2A−233が入手できないと意味がありません。
しかし、Winchip2Aは、MMXPentiumよりも高性能なCPUですし安価ですのでコストパフォーマンスは高いと言えます。
Winchip2Aは、コア電圧が3.3VでPentiumと同等で、しかも逓倍率は1,5倍に3.5倍が割り当ててあるので、ゲタなしで搭載できます。
Pentiumを外して、Winchip2A−233を搭載すれば、そのまま作動します。もちろんCPUクーラーは、必要です。
ゲタを使わない場合、CPUクーラーは別に用意しないといけません。
この方法が採れない場合は、MMXPentium搭載のODPが必要になりますが、これもかなり入手が困難でしょう。
さらにメモリの増設は、Windows98では必須です。最低でも64MB以上でないといけません。
もう一つビデオカードが欲しいところですが、このマシンはCバスしかないので高性能なPCIビデオカードなどは搭載できません。
しかしメルコからCバス用グラフィックボードとしてWGN−DX4が出ています。
アイ・オーデータ機器からもCバス用グラフィックボードGA−DRV4/98が出ていますが、これらを搭載することは可能です。
ただしRGBINがないのでMS−DOS画面を表示することはできません。
またこれらのCバスボードは、パフォーマンス的には、Cバスの帯域が狭いので期待はできません。
要するに解像度、色数を上げるだけと考えてください。 

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