護衛艦隊集合訓練の様子平成18年4月18日~25日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
確認しただけでも、ミサイル護衛艦「たちかぜ」(旗艦)「あさかぜ」「さわかぜ」「はたかぜ」「ちょうかい」、護衛艦「ゆうだち」「たかなみ」「ゆうぎり」「せとぎり」「うみぎり」、ヘリコプター搭載護衛艦「はるな」「しらね」「くらま」、訓練支援艦「てんりゅう」、試験艦「あすか」、輸送艦「おおすみ」、ミサイル艇「はやぶさ」「わかたか」「うみたか」が確認されています。 これを見るだけで海上自衛隊の水上兵力の概要がわかると言えましょう。 「たちかぜ」型ミサイル護衛艦(DDG)は、同型艦に「さわかぜ」「あさかぜ」がいますが、今日は全艦集結していますね。 同級は、「あまつかぜ」型に次いで建造された第二世代ミサイル護衛艦とされています。 同級は、海軍戦術情報システム(NTDS)に準じた戦術情報処理装置やSM-1MR艦隊防空ミサイルに対応するなど改良されたターター・システムを搭載しており、海自護衛艦の武器システムを世界最高水準とする第一歩であったと評価されています。 なお、「たちかぜ」DDG-168は、護衛艦隊旗艦とされています。 「はたかぜ」型ミサイル護衛艦(DDG)は、同型艦に「しまかぜ」がいますが、今日は「はたかぜ」だけですね。 同級は、「たちかぜ」型に次いで建造された第三世代ミサイル護衛艦とされています。 「はたかぜ」型では、「たちかぜ」では搭載していない、ハープーン対艦ミサイルも搭載していて、対艦攻撃力が向上しています。
「ちょうかい」は、「こんごう」型ミサイル護衛艦の4番艦で、いわゆるイージス艦です。 イージスシステムと長射程の艦対空ミサイルシステムを搭載しています。またハープーンSSMとアスロックSUMも搭載していて、強力な対空・対艦・対潜攻撃力を持っています。世界最大最強の護衛艦といえるでしょう。 護衛艦「ゆうだち」は、「むらさめ」型汎用護衛艦(DD)の3番艦です。「むらさめ」型護衛艦は、それまでの汎用護衛艦よりもはるかに強力な武装を持つ第2世代のDDとして開発されています。 射撃指揮装置もイージスシステムに準ずるフェイズド・アレイ・レーダーを搭載していて、ミニイージスシステムと言われています。 「たかなみ」は、「たかなみ」型護衛艦のネームシップです。「たかなみ」型護衛艦は「むらさめ」型護衛艦の後継であり、基本的には、「むらさめ」型護衛艦と同等の装備を持っています。ただし、艦砲は、54口径127ミリ単装速射砲とより強力な砲に変更されています。 「ゆうぎり」「せとぎり」「うみぎり」は、「あさぎり」型汎用護衛艦の3番艦、6番艦、8番艦となります。 「あさぎり」型汎用護衛艦は、第一世代DDに属する艦ではあるが、76mm砲、ハープーンSSM、アスロックSUM、シースパロー短SAM、CIWS、短魚雷と一通りの武装を搭載していて、長らく八八艦隊の一翼を担っていて、現在も現役です。 ヘリコプター搭載護衛艦「はるな」「しらね」「くらま」は、対潜ヘリ3機を搭載できる対潜艦で、護衛隊群旗艦を担っています。
訓練支援艦「てんりゅう」は、老朽化した訓練支援艦「あづま」の代艦として建造された艦で海上自衛隊としては3代目の訓練支援艦となります。基本的には「くろべ」の改良発展型で、同時に誘導できる標的機の数も「くろべ」と同じ最大4機だが、搭載する無人標的機はチャカIIのみとなっています。標的管制は艦橋上部に設置されたフェイズドアレイレーダーによりおこなわれるが、管制能力の向上によりイージス護衛艦の訓練支援にも使用できるようになりました。 試験艦「あすか」は、試験艦「くりはま」に続いて建造された2代目の試験艦です。 「くりはま」が小型であるため搭載する装備品の大型化、システム化に対応できなくなったので平成3年度計画により建造されました。 護衛艦に搭載するフェイズドアレイレーダーや新型ソナーを試験搭載出来るようになっており「くりはま」に比べてかなり大型化している。また後部甲板はヘリ甲板となっており、ヘリ1機を格納できる格納庫も備えています。艦橋の直前には短SAMの垂直発射機が搭載可能であり、艦橋上部に設置されるフェイズドアレイレーダーとの併用でミニイージスシステム艦としての機能を果たすことも可能です。 輸送艦「おおすみ」は、輸送艦「あつみ」型の除籍に伴う更新代艦として建造されたものです。しかし「あつみ」型が海岸に乗り上げ艦首部の扉を開き直接戦車等を揚陸するタイプだったのと異なり、船体は通常のV型船底を採用し揚陸は搭載のホバークラフト型輸送艇(LCAC)2隻を使用するようになっています。つまり強襲揚陸艦ということになります。全通甲板を持っていて、ヘリコプターの発着も可能です。当艦1隻で陸上自衛隊の90式戦車10両と完全装備の普通科3個中隊(330名)を運ぶことが出来るのです。また、艦内には手術室を完備した医務室や艦内デッキには1,000人程度の人員収容能力があることから災害時の救援任務などにも使用できます。 ミサイル艇「はやぶさ」「わかたか」「うみたか」は、ミサイル艇「はやぶさ(2代)」型の1番艦、2番艦、5番艦です。 同級は、強力なガスタービンエンジンを3基も搭載しており、海上自衛隊初のウォータージェット推進により最高44ノットもの速力を発揮できる。これはこれまで海上自衛隊保有の艦艇で最高のスピードです。また攻撃兵装として対艦ミサイルに加えて76mm速射砲も搭載していて、護衛艦並みの対艦攻撃力を持っていますが、さすがに対潜兵器は持っていません。 ここに登場した各艦艇は、海上自衛隊護衛艦隊が保有するほぼすべての艦型が揃っていて、海上自衛隊の実力を十分に計ることができるといえましょう。
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