A2. インテル社とAMD社のCPUには、互換性がないのですか。

Q2. ハードウェア的な互換性はありません。
以前インテル社は、Pentium、MMXPentiumなどのCPUを製造していて、それらはSocket5,Socket7に対応していました。
AMD社は、それらのCPUに対して、互換性をもつK6シリーズを製造してきました。
しかしインテル社は、既にSocket5,7からは撤退し、Slot1、あるいはSlot1とピンの電気的な互換性を持つSocket370に対応するCPUに切り替えています。
さらにインテル社の最新CPUであるPentium4に対応するSocket478とも互換性はありません。

一方、AMD製CPUであるAthlonは、SlotAに対応しますが、見かけはSlot1とそっくりですが電気的な互換性はありません。
また新たにSocketAに対応するAthlon、Duronが登場しましたが、これはちょうどSlot1とSocket370の関係と同じで、形状が異なるが電気的にはピン互換であるといえます。
もちろんインテル社のCPUとは互換性がありません。
さらに最近登場したAMD製64ビットCPUであるAthlon64はSocket754、OpteronとAthlon64FXは、Socket940と、この双方にすら互換性はありません。当然ながらこれらとSocketAとも互換性はありません。
   
いずれにしてもインテル社とAMD社のCPUには、ハードウェア的に互換性は全くありません。
さらに同じAMD社のCPUであってもブラットホームが異なるCPU間にはハードウェア的な互換性がありません。
ただし基本的な命令セットは、8086互換を引き継いでいるので、ソフトウェア側から見れば、SIMD拡張命令を除いては、さほどの違いはありません。
これらのCPUをx86互換CPUと呼びます。
基本的にWindowsマシンは、このx86互換CPUを搭載していると考えてください。