平成16年度春期初級システムアドミニストレーター試験 午前問題 (全問必須) 150分

問1  キャッシュメモリの効果として,適切なものはどれか。

ア 主記憶から読み出したデータをキャッシュメモリに保持し, CPU が後で同じデータを読み出すときのデータ転送を高速に行う。

イ 主記憶から読み出したデータをキャッシュメモリに保持し,命令を並列に処理することによって演算を高速に行う。

ウ 主記憶から読み出した命令をキャッシュメモリに保持し,キャッシュメモリ上でデコード(解読)して実行することによって演算を高速に行う。

エ 主記憶から読み出した命令をキャッシュメモリに保持し,この命令読出しと並列に,主記憶からデータをレジスタに読み出すことによってデータ転送を高速に行う。

 

問2  次の条件で社内のデータを CD-R に保存する場合,最低何枚の CD-R が必要になるか。

〔条件〕

(1) 各課のデータと,それとは別に共通のデータがある。それぞれのデータ量は,表のとおりである。

   単位 Mバイト

  データ量
第一課

640

第二課

1,470

第三課

450

共通

200

(2) 各課のデータは,任意の量に分割して,複数の CD-R に保存できる。このとき,分割によってデータ量は増加しないものとする。

(3) 各 CD-R に,二つ以上の課のデータを混在させない。

(4) 共通のデータは,各課でそれぞれ保存する。

(5) 共通のデータは,各課のデータの CD-R に一緒に保存できる。

(6) CD-R 1枚の容量は 650 Mバイトであるが,そのうち 100 Mバイトはメンテナンス用やシステム領域として使用するので,データ保存には使用できない。

ア 5    イ 6    ウ 7    エ 8

 


問3  RAID を採用した磁気ディスク装置の特徴に関する記述のうち,適切なものはどれか。

ア 個々の磁気ディスク装置のデータ転送速度が高速になる。

イ 個々の磁気ディスク装置の容量の合計よりも,はるかに大きい容量を実現できる。

ウ 多数の磁気ディスク装置をアクセスする必要があるので,データのアクセス時間が長くなる。

エ 複数の磁気ディスク装置の併用によって,ディスク系の性能と信頼性の向上を期待できる。

 


問4  データを格納した補助記憶媒体を安全に保管するための注意点のうち,適切なものはどれか。

ア CD-R は,蛍光灯の光が当たるところに保管すべきではない。

イ FD は,CRT ディスプレイのそばに保管すべきではない。

ウ MO は,磁気ディスク装置のそばに保管すべきではない。

エ 磁気テープは,液晶ディスプレイのそばに保管すべきではない。

 


問5  パソコン本体の USB ポートに直接接続したときには正常に作動した DVD 装置を,バスパワー方式の USB ハブを介してパソコンに接続したところ,DVD 装置が作動しなくなった。原因に関する記述のうち,適切なものはどれか。

ア DVD 装置の消費電力が,ハブからの供給量よりも大きかった。

イ DVD 装置のデータ転送速度が,ハブの扱える速度を超えた。

ウ DVD 装置のデータ転送モードが,ハブの転送モードと異なった。

エ DVD 装置のデバイス構成情報が,ハブを介して認識できなかった。

 

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