うれしいな
あきあきあきだ
すずしいよ
5歳 あきこ
かき氷
いっきに食べて
トイレに行く
七歳 ゆみ
えきにつき
からだをやすめる
なつのあさ
七歳 ひろみ
熱帯魚
水音たてて
自由形
10歳 ユミカ
せんたく
ものをたおした
なつのかぜ 9歳 たかあき
お父さん
あきのにおいが
する日曜日
10歳 哲雄
なぐさめは
人の心の
傷薬
11歳 実夏
子供には
大きく見える
父の背中
12歳 真里
一年は
一握りの
砂のよう 14歳 奈々子
背くらべ
母の背中も
ピントなる
14歳 奈々子
暑すぎて
ほっとになる押す
エアコンや
14歳 ミュー
長い髪
ポニーテールには
ぶきになる
14歳 舞
ひぐらしの
鳴く声響き
耳残る
14歳 真由美
友あれば
心は帰れる
居場所かな
14歳 美奈
みんな寝て
一人でしゃべる
バスガイド
15歳 紀仁
甲子園
終わって涙の
帰り道
16歳 ちさと
清水の
舞台の上から
秋を呼ぶ
16歳 勇気
山門の
上で歴史と
夏の風
16歳 恭子
顔あらう
水がつめたい
いどのみず
9歳 綾
校庭が
広く感じる
運動会
11歳 有紀
バーゲンに
いさんだ顔で
母は行く
11歳 法子
ダイエット
始める明日
まだこない
11歳 沙耶
僕たちの
心の中は
ヤジロベー
16歳 裕二
ねぼうした
秋風さんは
いそがしい
11歳 えりか
天国で
元気にしてる
おばちゃん
7歳 このみ
あきばれの
石をならべて
ろてんぶろ
7歳 はるか
なわとびや
とびあがるよ
あせのたま
7歳 文香
よく見たら
蛇も可愛い
顔してる
9歳 みく
台風に
ひめいあげてる
さくらのき
9歳 けん
参観日
背中の視線が
ややいたい
12歳 春男
かきのたね
ひとつふたつと
うめてやる
5歳 亮太
病室の
小さな窓に
秋巡る
亮太ママ
自転車に
乗ってつかんだ
夏の風
美奈子
すいかわり
たたけずわれず
まるいまま
13歳 修
ひざしあび
大きくなあれ
すいかのみ
9歳 美穂
あさがおが
夕方カクンと
つかれ顔
10歳 サチ
つむ人の
手ばかり動く
しん茶つみ
9歳 ゆい
殻蝉を
見向きもしない
蟻の列
64歳 つる子
赤いバラ
垣根の向こうは
若夫婦
68歳 明
夏休みずっとつづくとうれしいな
8歳 かおり
法師さり涼を楽しむ鐘叩き
nonohna
虫の声秋の夜長の子守唄
なおっぴ
うれしいな神童さんと巡り合い
権兵衛
傷つけた心を知らず傷つける
しょーすけ
衣着せぬことばにみえる真の心
権兵衛
きびしさの裏に優しさ見え隠れ
権兵衛
台風の一適の水落ちにけり
華静
我が庭に秋の便りの秋茜
nonohana
葬列や神風特攻ビルの月
伊三
癌病棟赤き月見る柘榴の実
伊三