成人式  神童作

晴れわたった空
心地よい風
澄んだ空気
あけ方の粉雪は
母の小言のように
優しく光に溶けた
二〇〇二年
まだ納屋に山積みの
みかんを箱詰めにしてから
出かけなさい輝く町役場へ
たぶん今日が
君の二十歳の旅立ち
一番最初の素敵な青春