江ノ島の夜にて  夜の帝王
 
夜の闇はやはり怖いのか、足を怪我しているからなのか
二人で久しぶりの散歩。ゆっくり歩く
二人とも黙りこくって足を怪我して
源氏山から鎌倉高校へそして龍口寺へ
夜は闇が全てを隠してくれるから…みたくないものも隠してくれる。
夜は素敵な月と星しかありませんね。

二人きりっぽく134号線を歩いて、君は花があるたびに座って
江ノ島水族館から植物園へそして秘密の場所へ
夜は海に輝く無数の星がとても綺麗ですね
夜は匂いも音も姿も朝とは違うから不思議ですね。
夜なのに、皆家に帰っているのに二人はいつも一緒ですね。

夜は宇宙と一つになりますね。夜は、いつか僕らも死んで一つになるでしょう。
夜はまだ愛に満ちて不安定だ。