平成14年2月分 一般作品 |
作 品 |
作 者 |
けしごむはするりするりとじのそうじ |
4歳 文絵 |
おべんきょうごみといっしょにすてちゃおう |
4歳 春香 |
えのぐはねたくさんまぜたらゆめのいろ |
4歳 清美 |
おこられてたくさんないたらひがくれた |
5歳 亮太 |
けんかしてあやまったらからぼくのかち |
5歳 亮太 |
布団から返事だけする白い朝 |
亮太ママ |
寒い朝布団の中で蛇になる |
亮太ママ |
ドスドスとやってきそうな雪だるま |
10歳 幸子 |
ひっそりとスイセン咲くよおるす番 |
10歳 由佳 |
もりのかぜもりのにおいがわきあがる |
10歳 絵美 |
雪がまう夜空のダイヤになりすまし |
11歳 みなみ |
ウイルスが学校中をおせん中 |
11歳 ゆうい |
言葉かけ応えて大根よく育ち |
11歳 知恵 |
お母さんの仕事励ます小鳥かな |
11歳 香奈子 |
ふわふわと楽しみながら雪が降る |
12歳 由紀 |
亡き父の着物で迎えるお正月 |
14歳 祐一 |
不景気の中で芽生えた貧乏性 |
14歳 奈々子 |
機重にも布団重ねる雪の夜 |
14歳 奈々子 |
手毬つき祖母が昔を思い出す |
16歳 美紀 |
雪除けを家族みんなで一仕事 |
16歳 ひかり |
冬の茶の間人口密度高りし |
17歳 陽子 |
決心をにぶらす前の焼きいもや |
17歳 由貴 |
三十の意地で大きな雪だるま |
亜希子 |
友人は冬期限定雪だるま |
美紗子 |
父さんが道をつくりし雪の朝 |
きみ子 |
春を待つ十三センチの赤いくつ |
ミサ子 |
雪にまみれ わがひざ抱え 冷えに泣く |
中井しむろ |
青空に 枝に残りし 雪が舞い |
中井しむろ |
よろめきて冬満月に見つめらる |
華静 |
冬の月悲しき人の願い事 |
華静 |
寒風に晒し味増す宇和の白魚 |
nonohana |
岩松の川のシロウオ寒盛り |
nonohana |
夕闇に梅の香り春まじか |
nonohana |
枯れた野に梅の紅白舞い降りる |
nonohana |
ニュータウンほっとして聞く鬼は外 |
水都 |
山茶花の 花びら枕 猫昼寝 |
宇都宮 |
黄昏の想いを寄せる月と星
|
coiro |
重いよな五十の壁そこに来た |
やすこ |
降る雪に雪は降りつつ降り積もる |
9歳 Claire |
あたたかく友情生まれいる冬至 |
14歳 Janice |
伝説は村の匂いのライム咲く |
18歳 Willy |
山雀の雪空めぐる鷹の影 |
36歳 Masa |
凧をひく子の掌に空温く |
52歳 コージン |
雪の野へ駆け出す妻は羽もたず |
56歳 貴白草 |
つなぐ手にはなさないでと散る涙 |
しょーすけ |
五十の壁乗り越え春求めん |
coiro |
降り止まぬ 雪を抱きしめ きみ想う |
coiro |
閉鎖的な道を歩む句の世界 |
coiro |
ひな祭り母の思い出内裏雛 |
広子 |
輪が生まれ ホームページに 春を呼ぶ |
ぶんこ |
大暴れ、まんままんまと、ねだる猫 |
広子 |
着膨れが 着膨れ連れて 椿さん |
宇都宮 正 |
寂寥の 庭の彩り 花大根 |
有臣 |
早春の 夜空にかかる 三ツ星か |
有臣 |
泣く童 胡坐に乗せて 春の夜 |
有臣 |
汐風川柳会 金字塔 (同人)
作 品 |
作 者 |
又一年努力せよと日がのぼる |
池田晴子 |
錆びぬようサークルの輪へおしゃれして |
野口三代子 |
長生きが幸せかなとふと思う |
吉岡天馬 |
リストラが肩にくい込む冬の空 |
大岩安子 |
三食がうまいうまいと胃が唄う |
宇都宮章子 |
ITの森で牛歩をしいられる |
澤田律子 |
ひとり呑む酒に女の海がある |
徳永利夫 |
ここからは言ってならぬ風の声 |
神童 |
ちらかしたまん中に居るさびしがり |
松井美代子 |
正論を言ってつまずくこともあり |
神童 |
嘘っぽい話も聞いて丸く住む |
永井好子 |
やりくりの名人妻のしたたかさ |
安岡トクエ |
つまずいて泣いて笑って角がとれ |
村田冨美子 |
へるものでないから何時も笑顔でね |
永井好子 |