平成13年11月分 一般作品

 作 品  作 者
どうしょうかきのたねをのんじゃった  6歳 みなみ
先生のネクタイあきの色になる  7歳 里美
かまきりを兄ちゃんびびってつかめない  8歳 かなこ
つかまえたほたるをいれてちょうちんだ  6歳 陽子
朝日あびとうさんはたらく魚いちば  7歳 理
かまきりがみどりになってへんしんだ  7歳 しょうた
しゅくだいの枯葉あつめる竹ぼうき 10歳 理佳
水溜りかたつむりにはプールみたい 10歳 章
かきごおりなんといってもイチゴ味 10歳 マヨ
カブトムシ角が折れてもたたかうぞ 11歳 昭
まけたけどこんどのすもうでかってやる 11歳 幸男
水泳部とびうおになりとびこんだ 11歳 理沙
海の音を聞いてるだけでさむいよ〜 12歳 彩奈
いわし雲くるっと回ったさかあがり 11歳 鈴菜
ミカンばたとったそこでたべようか  9歳 貴美子
デパートでぐったりしている盲導犬  8歳 紀伊代
じいちゃんにみせたかった100点  7歳 理沙子
とうさんと早起きして魚釣り  8歳 智他
あやとびを七回とべた秋の午後 10歳 真野
星の川父をさがしたろてんぶろ 11歳 雄太
赤とんぼ同じ高さで引き返す 10歳 綾香
全校で田植えしみんなどろだらけ 11歳 朱美
玉春日おれと勝負だかかってこい 13歳  謙三
花壇から聞こえる虫に耳澄ます 14歳  奈々子
燃え尽きた思い出部旗の文字 14歳  奈々子
おきょうのほんはじめてよんだあきのあさ  7歳  あやか
秋の雨校長先生耳澄ます 14歳  里穂
さかあがり秋空一しゅん一回転 11歳  幸
校門のとりがないてるキンモクセイ 11歳  じゅんな
とべやきに父さんかいた金魚 11歳  絵梨菜
さわやかな川風ふいてカヌーこぐ 12歳  直之
ハッピー着てかみをしばった秋祭り 12歳  知佳
太陽の暑さもライバル試験かな 14歳  和広
秋の夜わたしの星座がみえてきた 11歳  亜矢
炎天に私のビー玉はんしゃする 10歳  紀美
山ばとがなんどもなくよあきの朝  7歳  俊介
いえのなかとけいとあめのおとがする  6歳  真由
日曜日ここだけ脈うつ音楽室 11歳  雅幸
名月を肴に友とむかい酒 水都
秋の虹大地をがぶりと噛んでいる 病院長  
抱いた子のくせ毛やさしく秋の風 医師
まだ20歳いつまで通じる四捨五入 医師
もう一つ献体という落ち葉道 医師
気がつけばいつも聞き役秋の午後 看護婦
ねえ鏡私を細く映してよ 看護婦
毎朝は強気と弱気のリハビリ室 理学療法士
くすり呑む母に重たき秋の水 と志
日が差してきて直立のシクラメン さない
漠然と生き陶然と麻痺の足 とみ
六十路なほ嬉しい足が立つ 一栄
人声はリハビリ室の暖かし 真澄
草の実も廻ってをりて洗濯機 昭子
七桁の郵便番号冬めきて 美津子
くりごはん大きな茶碗を出してつぐ このみ
父母がいる力いっぱいの足をまげる 達也
リハビリでしゃがんだりしてあせがでる 元太
くっしん百回くやしさこめてなみだでる 尚人
前てんするビー玉になれと先生の声 永之
露天風呂配下の紅葉一人占め 案山子
一人世の共に過すは月と酒 HO
いい仕事してます門の花すすき 健心
車椅子ベンチに並べ十三夜 健心
しんしんと唯しんしんと冷えオリオン座 水都
癌病棟 赤き月見る 柘榴の実 伊三
敗戦の寒夜生まれし希望の子 伊三
果実酒を ちびりちびりと 晩秋(あき)の夜 水都
のびのびと日差しの中へ石蕗の花 健心
霞む目に紅葉透して冬の風 宇都宮 正
猫の子が寝床を替える夜寒哉 宇都宮 正
枯れ枝も 白く煙って 落葉焚き 水都
小春かな 紅葉見つめる 老夫婦 宇都宮 正
再会に 目頭熱く 流星(ほし)が降る 水都