平成13年10月分 一般作品

作 品 作 者
かっけこうでいっとうしょうでうれしいな 5歳  亮太
うんどうかいおべんとうがおいしいよ 5歳  亮太
先生のこら!という声かなしばり 9歳  いくみ
ぽつうんと小さな林のうどの村 11歳 衿
オルゴール思い出の曲流れ出す 12歳 由紀
横綱はかんじきはいて土俵入り 14歳 奈々子
床の間に正座しているまねき猫 14歳 奈々子
ミカン箱会話がはずみ底がみえ 14歳 博美
いつまでもあの夏のまま写真立て 14歳 美穂
鳥の声緑が揺れる夏の午後 16歳 まおこ
夏だからキスする場所は一つじゃない 17歳 愛
祖母の死にかすかに動く祖父の肩 17歳 明子
似てきたねお粥の味も母の味 美紀子
かくれんぼ真昼の空に月一つ 21歳 智恵子
かけぬける仕事も恋もわたし流 22歳 美紀
愚かさも切なく思える遠方の母 優子
しらぬまにサボテン一つふえている 優子
おじさんのやさしい顔に前歯なし 優子
秋の空遠くの君を想いけり
権兵衛
長き夜や遠くの君をしたたりて 権兵衛
絵日記の中にあふれる蝉しぐれ 権兵衛
韓国へ くぐれば続く 櫓門 BB
櫓門くぐれば韓国へと続く路 草ちゃん
牛鬼の雄々しさ今も我が誇り はひほひ
蛇の目傘九月の雨の月を越す 翠雪
天穿つ中秋の月雲追わず 翠雪
エレベーター落下落下虫の声 伊三
古里の幼友達秋祭り 伊三
妻といてほころぶ顔や秋遍路 健心
湯に入りて身体伸びたり蜜柑狩り 長瀬水都
手をつなぎ夕焼け見た娘もはや二十歳 長瀬水都
手のひらを 眺めて見れば 蜜柑色 草ちゃん
川に沿ふ小さき仏や赤のまま 健心
離れ立つ柿の古木や隠れ里 健心