平成13年9月分 一般作品

投 句 作 者
うれしいなあきあきあきだすずしいよ 5歳 あきこ
かき氷いっきに食べてトイレに行く 七歳 ゆみ
えきにつきからだをやすめるなつのあさ 七歳 ひろみ
熱帯魚水音たてて自由形 10歳 ユミカ
せんたくものをたおしたなつのかぜ 9歳 たかあき
お父さんあきのにおいがする日曜日 10歳 哲雄
なぐさめは人の心の傷薬 11歳 実夏
子供には大きく見える父の背中 12歳 真里
一年は一握りの砂のよう 14歳 奈々子
背くらべ母の背中もピントなる 14歳 奈々子
暑すぎてほっとになる押すエアコンや 14歳 ミュー
長い髪ポニーテールにはぶきになる 14歳 舞
ひぐらしの鳴く声響き耳残る 14歳 真由美
友あれば心は帰れる居場所かな 14歳 美奈
みんな寝て一人でしゃべるバスガイド 15歳 紀仁
甲子園終わって涙の帰り道 16歳 ちさと
清水の舞台の上から秋を呼ぶ 16歳 勇気
山門の上で歴史と夏の風 16歳 恭子
顔あらう水がつめたいいどのみず 9歳 綾
校庭が広く感じる運動会 11歳 有紀
バーゲンにいさんだ顔で母は行く 11歳 法子
ダイエット始める明日まだこない 11歳 沙耶
僕たちの心の中はヤジロベー 16歳 裕二
ねぼうした秋風さんはいそがしい 11歳 えりか
天国で元気にしてるおばちゃん 7歳 このみ
あきばれの石をならべてろてんぶろ 7歳 はるか
なわとびやとびあがるよあせのたま 7歳 文香
よく見たら蛇も可愛い顔してる 9歳 みく
台風にひめいあげてるさくらのき 9歳 けん
参観日背中の視線がややいたい 12歳 春男
かきのたねひとつふたつとうめてやる 5歳 亮太
病室の小さな窓に秋巡る 亮太ママ
自転車に乗ってつかんだ夏の風 美奈子
すいかわりたたけずわれずまるいまま 13歳 修
ひざしあび大きくなあれすいかのみ 9歳 美穂
あさがおが夕方カクンとつかれ顔 10歳 サチ
つむ人の手ばかり動くしん茶つみ 9歳 ゆい
殻蝉を見向きもしない蟻の列 64歳 つる子
赤いバラ垣根の向こうは若夫婦 68歳 明
夏休みずっとつづくとうれしいな 8歳  かおり
法師さり涼を楽しむ鐘叩き nonohna
虫の声秋の夜長の子守唄 なおっぴ
うれしいな 神童さんと巡り合い 権兵衛
傷つけた心を知らず傷つける  しょーすけ
衣着せぬ ことばにみえる 真の心 権兵衛
きびしさの 裏に優しさ 見え隠れ 権兵衛
台風の一適の水落ちにけり 華静
我が庭に秋の便りの秋茜 nonohana
葬列や神風特攻ビルの月 伊三
癌病棟 赤き月見る 柘榴の実 伊三
風そよぐ稲の間に曼珠沙華 けいこ
畦道の遍路墓に彼岸花 nonohna