平成13年7月分 一般作品

投 句 作 者
バーチャルは遠近両用サングラス 伊三

おほしさまぼくにキラリとあいずして

5歳 しょうへい

かぶとむしといちにちあそびおなかすいた

5歳 ようじ

おひさまにせをむけているおさかなさん

6歳 たかひさ

大はな火で空がいたいとないてるよ

6歳 ひであき

じいちゃんのうどんうつてがおおきいなあ

6歳 みゆき

お日さまがしずんでないよお月さま

7歳 まゆ

飛びこみはすばやくイルカに変身だ

8歳 あけみ

まけないぞつな引きみたいなくさ引きだ

8歳 じゅん

虫かごに横づなポーズのかぶと虫

10歳 幸雄

たなばたの姫も今年はマスクする

10歳 真里

送電線100万ボルトのあやとりだ

12歳 亜美

ひまわりが胸に咲いてる服を着る

12歳 明子

先生はひまわりみたいに元気だな

12歳 幸子

分数をようかん切っておしえてる

13歳 由美子

真夏の日雲の王様あらわれる

13歳 悦子

神棚で抽選を待つ宝くじ

14歳 奈々子

コンビニの中に一日涼みをり

14歳 奈々子

じゅず玉と聞くたび祖母を思い出す

15歳 加奈子

生きている阿蘇の大地にねそべるよ

15歳 拓海

母馬が目線で仔馬に力貸す

16歳 哲彦

山積みの僕の憂鬱十六歳

16歳 良貴

宿題の終わりを告げる眠気かな

16歳 雅代

逃走を誘うかのよな赤い月

看護生

自転車で走りつづけた夜明け前

17歳 多佳子

夏休みバイトばかりの予定表

大学生

雨の道足跡を掃除してくれる

美智子

髪をバッサリ切りすぎて夏失恋し

直美

ぶらんこがかぜをぱくりとたべました

4歳 亮太

子を生みて月夜の蟹の空の腹

亮太のママ

体がね不自由な人ほどがんばってる 11歳 麻見
にいちゃんにまけないようにおよいでる 8歳 じゅん
はの上で風にゆれてるちょうちょう 8歳 朋恵
おとうさんきんしゅがつらいなべのよる 8歳 えり
おばあちゃんにことをならったあかとんぼ 8歳 若菜
石けんでバイ菌ツルンとすべるんだ 4歳 亮太
富士山の白いぼうしがとけていく 8歳 紀代美
ひこうきをひこうき雲がおいかける 9歳 かおる
「ごめんなさい」とさかなの腹を切り開く 10歳 みほ
かつおぶしごはんの上でフラダンス 12歳 玲奈
ファックスの字は今どこを飛んでるの 12歳 美紀
祖父ちゃんが銃を撃ったの本当かな 14歳 さやか
夕映えのながき昼や合歓の花 81歳  梅子
そよ風のに孫走り急ぐ風車 74歳  武智
初蛍手に遊ばせて余生かな 80歳 小代子
前向きと言うリハビリの向日葵か 75歳 真紀子
掌緑ありて候落とし文 68歳 ヒヨ
八双の構え涼しき孫の眼 65歳 さだ子
向日葵や活気あふれるリハビリ室 70歳 八重
陶芸書片手にさつき剪定す 65歳 徳夫
のりだして口開け声だし燕の子 75歳 より子
夏空へボールを投げをり泥球児 65歳 喜久代
梅雨の夜やたえず聞こえるナース声 62歳 三ツ木
よかったな 夏の日差しに あの笑顔 ドクトルJ
絵日傘に涼味を添えし江戸しぐさ 華泉