スペックデータ |
速力 |
(巡航)255kt |
発動機 |
Rolls Royce Dart Mark 542-10K
3,025馬力×2基 |
機体 |
32.00x26.30x8.98(m)
(幅×長×高)
|
主翼面積 |
94.8m2 |
航続距離 |
1,090km(フル搭載時)
2,200km(最大) |
離陸重量 |
24,500kg |
乗員 |
5名 |
|
|
戦後日本が初めて開発したターボプロップ双発の近距離輸送機です。初飛行は1962年8月30日で、合計182機生産されました。
YS-11には、最初の型であるYS-11-100と、最大離陸重量を10,000kg増加して24,500kgにしたYS-11A-200/300/400、さらに増加させて25,000kgにしたYS-11A-500/-600とがあります。また、YS-11-100/A-200/A-500は旅客型、YS-11A-300/A-600は貨客混載型、YS-11A-400は貨物型ですが、YS-11A-400は民間型はなく海上自衛隊のYS-11M-Aと航空自衛隊のYS-11Cのみです。既に老朽化していて、現在では退役となっている。 |
C−130R 輸送機 |
スペックデータ |
最大速度 |
620km/h |
巡航速度 |
550km/h |
発動機 |
アリソン・エンジン社製
T56-A-15 ターボプロップ×4基
4,910HP(3,423kW)×4
|
機体 |
40.41mx29.79mx11.61m
(幅×長×高)
|
最大離陸重量 |
79,360kg |
乗員 |
6名 |
航続距離 |
4,000km |
実用上昇限度 |
8,000m |
|
|
|
海上自衛隊では1967年より輸送機としてYS-11M(加えて機上作業練習機としてYS-11T-Aを6機導入)を運用していた。
しかし、2011年に発生した東日本大震災による救難活動で飛行時間が急激に増加したため、運用停止時期が予定より前倒しして到来することになり、それらの代換としてアメリカ海軍が保管状態にしている空中給油機型KC-130Rを可動状態に再生させて6機購入することを決定した。
これらの機体は、空中給油装置を取り外され、C-130Rとして運用される。
C-130Rは、米国で電子機器類の更新・主翼や胴体等のオーバーホールを受けた後、フェリー飛行で日本に飛来し2014年より厚木航空基地に配備された。中古機であるがほとんど未使用だったため、20年使用可能とされる。
C-130Rの導入により海上自衛隊は、YS-11Mを輸送機として使用していた時代と比較して、コストを抑えながら輸送能力を大幅に強化する事ができた。今後は各種訓練に加え、災害派遣や国際貢献活動などにも活用される予定であるとされる。 |
|
スペックデータ |
速力 |
(最大)150kt |
発動機 |
T64-GE-416
4,380馬力×3基 |
機体 |
24.1x30.2x9.0(m)
(幅×長×高)
|
上昇率(海面上) |
664m/m |
上昇限度 |
5,640m
3,520m(地面効果付きホバリング限界) |
航続距離 |
2,070km(空輸時) |
離陸重量 |
31,638kg |
乗員 |
8名 |
装備 |
掃海用装置 |
|
|
アメリカ海兵隊向けに開発され1964年10月14日に初飛行した、ターボシャフト双発の大型ヘリコプターCH-53Aをベースに、エンジンを3発化するとともにトランスミッションを強化したのがCH-53Eで、試作機YCH-53Eは1975年12月8日に初飛行しました。このCH-53Eをベースにした機雷掃海型がMH-53Eで、アメリカ海軍には1986年から引き渡しが開始されています。
海上自衛隊ではKV-107IIA-3の後継機としてMH-53Eを採用しました。最初の4機は三菱商事を通じて民間機S-80-1として発注され、1989年11月30日に1号機を受領し、1994年までに11機が引き渡されました。
KV-107IIと比べると掃海具の曳航能力は10倍以上に向上し、このためMk.101係維機雷掃海具、Mk.104音響機雷掃海具に加えてMk.105磁気機雷掃海具やMk.106複合機雷掃海具(複合機雷、磁気機雷、音響機雷の処理が可能)の運用も可能になりました。さらに、巡航速度も向上し掃海時の航法装置も充実したためパイロットのワークロードは大幅に軽減されました。また、機内の掃海関連装備を降ろせば輸送ヘリコプターとしても活用できます。
最近になって、機首の空中給油ブロープ取り付け基部のフェアリングに気象レーダーが搭載され、またテイルブーム側面には太鼓状のフライトデータ・レコーダーが装着されています。なお、2003年6月5日に後継機となるMCH(新掃海・輸送ヘリコプター)としてMCH-101(EH101)の採用が決定されました。
|
MCH-101 掃海・輸送ヘリ |
スペックデータ |
超過禁止速度 |
311km/h |
巡航速度 |
278km/h |
発動機 |
ロールスロイスRTM322
2,150馬力×3基 |
機体 |
18.6x22.8x6.6(m)
(幅×長×高)
|
離陸重量 |
15.6t |
乗員 |
乗員2名+乗客30名 |
有効積載量 |
5.443t |
ホバリングIGE |
3,307m |
航続距離 |
1,370km |
装備 |
早期警戒用 全周監視レーダー
ディッピングソナー、ソノブイ
魚雷
空中掃海器具 |
|
|
|
アグスタウェストランド AW101は、イギリスのウエストランド社とイタリアのアグスタ社が共同開発した汎用ヘリコプターである。
海上自衛隊では、このAW101を掃海・輸送ヘリコプターMCH-101と呼称し、掃海機および輸送機として運用している。
2015年3月末時点のMCH-101の保有数は6機となっている。
ローターと尾部に自動折り畳み機能を持ち、艦載機としての運用性を持たせている。また、自動飛行制御装置(AFCS)、能動制振装置(ACSR)といった電子機器を搭載しており、飛行性の向上と機体への負担を軽減している。
海上自衛隊では、掃海機MH-53Eの減勢にともなう後継機として、護衛艦へ発着可能で掃海具の小型化に対応した新型ヘリコプターを必要とし、2003年(平成15年)予算で新掃海・輸送ヘリコプターとして初めて1機が取得している。
MCH-101の初号機は完成品輸入として2006年(平成18年)に納入された。2号機は川崎重工業によりノックダウン生産、3号機以降はライセンス生産が行われる。2003年の防衛力整備では、MH-53Eの事故による損耗分を含めた11機の取得が必要だと予算要求された。 |
|