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柳田布尾山古墳 |
国史跡「柳田布尾山古墳」は、富山県氷見市柳田にある前方後方墳の遺跡です。
規模は全長107.5メートルで前方後方墳としては全国で9番目、日本海側に面する前方後方墳としては最大規模です。
前方後円墳を含めても北陸地方で五指に入る規模です。言うまでもなく富山県内にあるすべての古墳の中で最大です。
富山県では前方後方墳がけっこう存在しますが、全国的には大規模な古墳は前方後円墳が多く、このような大規模な前方後方墳は少数派ですので、貴重な大型前方後方墳ということになります。
この古墳は地元研究者の踏査によって1998年に発見され、2001年には国史跡に指定されています。保存状態は非常に良好であったが、残念ながら後方部は盗掘を受けていたため、副葬品などはほとんど見つかっていません。発掘調査の結果、埋葬施設は粘土槨と木棺を用いたものであることが確認されています。
前方後方墳は北陸地方では古墳時代前期に特徴的にみられるもので、富山県内には30基が発見されています。出土している土器などからも古墳時代前期に築造されたものと推定されています。
周辺の前期古墳と比べると大規模な古墳ですので、この周囲の海上勢力をおさえた強大な勢力を持った重要人物が被葬者であったと考えるのが妥当でしょう。
なお、本古墳の東に隣接して径20メートルの2号墳(円墳)がありますが、この内部は未調査で詳しいことはわかっていません。
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柳田布尾山古墳全景 |
駐車場から階段があります |
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トイレ完備です |
案内図 |
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四阿のそばにも駐車場あり |
古墳が見えてきました |
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立体模型や説明板が設置されています |
古墳と模型の対比 |
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史跡としての説明板 |
柳田布尾山古墳館 |
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古墳館1階 |
古墳館から見た古墳全景 |
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前方部への階段 |
前方から見た古墳後方部 |
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前方部から見た古墳館 |
前方から見た古墳後方部 |
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後方部から見た古墳前方部 |
粘土槨の位置、ここに棺が収められていた |
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後方部の様子 |
後方部から見た2号墳 |
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2号墳は円墳です |
後方部への階段 |
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中央部への階段と周濠 |
後方部と周濠 |
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周濠の切れ目が陸橋です |
西側の周濠は幅が広い |
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墳丘 |
全長107.5m |
後方部長 |
54m |
後方部幅 |
53m |
後方部高 |
10m |
くびれ部幅 |
30m |
前方部長 |
53.5m |
前方部幅 |
49m |
前方部高 |
6m |
周濠 |
幅5~18m、深さ1.2~2.3m、前方部裾にめぐる
前方部平野側コーナーに陸橋が存在 |
埴輪 |
なし |
葺石 |
なし |
主体部 |
後方部中央やや東寄りに主軸とほぼ平行する粘土槨の埋葬施設 |
築造法 |
盛土の厚さは前方部で約4m、後方部で約7m。構築墓壙 |
時期 |
古墳時代前期前半(3世紀末から4世紀初) |
2号墳 |
直径約25m、高さ約2m |
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住所 |
富山県氷見市柳田 |
電話 |
0766-74-8215(氷見市生涯学習課) |
休館日 |
月曜日(祝日の場合は開館) 祝日の翌日(土・日曜日の場合は開館) 12月1日~翌年の3月14日 |
開場時間 |
午前9時~午後4時 |
入場料 |
無料 |
駐車場 |
あり |
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