弥彦駅(やひこえき)は、新潟県西蒲原郡弥彦村大字弥彦にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)弥彦線の駅。
越後国一宮である彌彦神社の最寄駅。弥彦線の起点駅である。
駅舎(北側)に面する単式ホーム1面1線を持つ地上駅になっている。
JR東日本新潟シティクリエイト(JENIC)が受託する業務委託駅で、燕三条駅が管理する。
改札口に簡易Suica改札機が入場用・出場用各1台が設置されているほか、周辺には有人改札を兼ねるみどりの窓口、自動券売機(タッチパネル式1台)などが設けられている。
改札口西側待合室には、2021年10月16日より、弥彦魅力発信拠点「AMANE」が併設されている。
なお、同待合室には2020年3月まではKIOSKが営業していた。
改札内のトイレには更衣室(男女各2室)とオストメイト対応の多機能トイレが併設されている。
駅前広場内には手水、登山やハイキングで汚れた靴を洗浄できる靴洗い場、自動販売機、公衆電話などが設置されている。
なお改札外にはトイレが設置されていないが、周辺では駅を出て左手すぐの弥彦公園内にトイレがある。
彌彦神社の本殿を模した木造寺社造り(入母屋造)の駅舎は1916年(大正5年)の開業時からのもので、門柱や梁などが朱色に塗色され、鬼瓦には兎が彫り込まれるなど特徴的な意匠を持ち、「ふるさとの駅100選」にも選出されている。
近年相次いで駅舎のリニューアルが行われており、2013年秋には翌2014年(平成26年)の新潟デスティネーションキャンペーン開催に合わせた全面改修が、2015年(平成27年)10月には旅行客やハイキング客向けの設備拡充がそれぞれ実施された。
弥彦観光駅長
弥彦村では国鉄民営化およびJRグループの発足を機に、1988年(昭和63年)から毎年村内及び近隣市町村から公募によって女性観光アンバサダーを選出し「弥彦観光駅長」として、当駅で改札や列車の見送り、清掃などの業務を担当していた。
観光案内や首都圏へのPRなど、弥彦村の観光に関する業務も行っていたが、一定の役割を果たしたとして2002年度(平成14年度)をもって公募は打ち切られ、2003年(平成15年)3月31日に15代目観光駅長の退任をもってこの制度を終了した。
以後は当時駅前広場内に所在した、弥彦観光協会の観光案内所に常駐する女性職員が観光駅長を兼任し、必要に応じて業務を行ってきた。
なお、この駅前広場の観光案内所は2013年(平成25年)10月、駅北側の外苑坂通り沿い(弥彦交番向かい側、駅より徒歩約3分)へ新築移転した。
歴史
- 1916年(大正5年)10月16日:越後鉄道・当駅 - 西吉田駅(現在の吉田駅)間開通と同時に開設。
- 1927年(昭和2年)10月1日:越後鉄道が国有化され、官設鉄道の駅となる。
- 1960年(昭和35年)7月25日:貨物扱い廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。
- 1997年(平成9年)1月29日:みどりの窓口設置。
- 2008年(平成20年)3月15日:ICカード「Suica」の利用が可能となる。
- 2013年(平成25年)9月11日:駅舎リニューアル工事完成。
- 2021年(令和3年)10月16日:弥彦魅力発信拠点「AMANE」がオープン。
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