大川寺駅(だいせんじえき)は、富山県富山市上滝にある富山地方鉄道上滝線(不二越・上滝線)の駅です。駅番号はT70。
駅構造
単式ホーム1面1線を有する高架駅です。山裾を削った場所に立地し、駅全体がコンクリートで覆われています。
駅舎は鉄骨造り2階建て延べ134.26m2で、外装は1階がブロック化粧積み、2階が鉄板に焼き付け塗装したスパンドレールを使用し、数寄屋造となっています。
出改札、待合室、ホームは2階にあり、雪崩防止のため長さ45.8、高さ5.77mの洞門内にホームがあるのが特徴です。
本来、駅舎は現在よりもやや北側に位置していたが、岩峅寺駅側の常願寺川に架かる上滝鉄橋を架け替える際に、線形を山側に追い込む必要が生じたため、1976年(昭和51年)に現在の駅舎の構造となっています。
ホームおよび線路の上滝駅側寄り数メートルは、常西用水上に面している。
かつては駅員が配置されていたが、現在は無人化されています。
なお、駅事務室の区画は無人化後に放火に遭い、待合室に改装されたため、かつての面影はありません。
第二次世界大戦以前は、駅に隣接して千野谷黒鉛鉱山の精錬所があったこと、また常願寺川上流にかけて水力発電所の建設が盛んであったことから、公園下駅(当時)発着の貨物輸送需要も存在しました。
1935年の貨物の発送は1,963トン、貨物の到着は2,348トンが記録されています。
駅の近くには、岩峅雄山神社があります。
この近くには大川寺遊園があり、以前は駅名も大川寺遊園駅だったのですが1996年11月4日に大川寺遊園が閉園になってしまい(泣)、駅名も1997年4月1日に大川寺駅となっています。
大川寺遊園は、かつては大変な客出でにぎわっていたのですが・・・。
歴史
- 1929年(昭和4年)6月10日:富山県営鉄道の上滝公園下駅として開業。
- 1943年(昭和18年)1月1日:交通大統合により富山地方鉄道に譲渡され、同社立山線の駅となる。
- 1959年(昭和34年)1月1日:大川寺公園駅に改称。
- 1967年(昭和42年)10月1日:大川寺遊園駅に改称。
- 1969年(昭和44年)4月1日:南富山 - 岩峅寺間が上滝線として分離され、同線の駅となる。
- 1976年(昭和51年)11月9日:現駅舎が竣工。
- 1997年(平成9年)4月1日:大川寺駅に改称。
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