JR東海・新富士駅
新富士(しんふじ)
東海道新幹線 三島 新富士 静岡
所在地 静岡県富士市川成島640
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
駅構造  高架駅
ホーム  2面2線
乗車人員  4,662人/日(2020年)
開業年月日  1988年(昭和63年)3月13日
駅種別  駅長配置駅(管理駅)
JR全線きっぷうりば(JR東海)
所属路線  東海道新幹線(JR東海)
キロ程 146.2km(東京起点)  
新富士駅
新富士駅
新富士駅(しんふじえき)は、静岡県富士市川成島にある東海旅客鉄道(JR東海)東海道新幹線の駅。
1988年、地元の請願により設置された請願駅である。総事業費は132億8,652万円であり、富士市が半額程度捻出し、他は静岡県の補助金や周辺自治体の負担金により賄われた。
開業当初から、各駅停車の「こだま」のみが停車する。新幹線単独駅で、東海道新幹線の駅では唯一、鉄道路線と接続していない(JR在来線と接続していない東海道新幹線の駅は、他に岐阜羽島駅があるが、こちらは隣接する新羽島駅で名古屋鉄道羽島線と接続)。近隣の在来線の駅は東海道本線・身延線の富士駅で、北へ約2 km離れている。同駅(北口または南口)との間で、路線バスやコミュニティバスが運行されている。
開業当時は、同駅から当駅の付近まで伸びている大昭和製紙(当時、現・日本製紙)への専用線や旭化成貨物引き込み線跡地を利用して、身延線を当駅まで延伸する計画もあったようだが、実現には至っていない。また、富士市では専用線とDMVを使う形で、当駅と富士駅間および岳南電車岳南線と当駅間との接続を検討し、2007年1月には富士市制40周年を記念してデモンストレーション走行が行われたが、2014年9月10日、開発元のJR北海道が安全対策と北海道新幹線に経営資源を集中させる事を理由に、DMV導入断念を発表。富士市は2015年12月7日までに、導入を一時断念する方針を固めた。
新富士駅の事務管コードは、▲520151となっている。当駅発着の乗車券には、根室本線の新富士駅と区別するため、東海道本線(東海道新幹線)の「東」を冠して「(東)新富士」と印字される。

N700S系 夜の新富士駅
N700S系 夜の新富士駅
N700S系 4番ホームと駅名標
改札口 4番ホームと駅名標


駅構造
  • 相対式ホーム2面2線を持つ高架駅となっているが、実際には、まず中央に通過線(本線)2線を配し、その両側にプラットホームと接する副本線2線を配する構造となっている。
  • 当駅前後は富士山の眺望が良い区間となっており、それが遮られないようホームの壁面を全てガラス張りにする工夫がされている。
  • 東京寄りのホーム下を灌漑水路が流れている。
  • 高架下の駅舎内にはJR全線きっぷうりばや自動改札機、自動券売機などが設置されており、改札口は1か所のみとなっている。また、東海道新幹線の駅では唯一、キヨスクが設置されていない。ただし、地元駅弁製造業者による構内売店は設置されている。
  • 駅長・駅員配置駅(直営駅)である。2008年4月から、所属エリアを静岡支社から新幹線鉄道事業本部へ変更した。
のりば

路線 方向 行先
1 東海道新幹線 上り 東京方面
2 下り 新大阪方面


歴史

  • 1970年(昭和45年)8月3日:富士市町内会連合会常任理事会で「新幹線富士停車」の問題が提起される。
  • 1971年(昭和46年)
    • 6月4日:富士市町内会連合会総会で、新幹線富士駅設置運動を推進することを正式決定。
    • 11月:富士市町内会連合会に、「新幹線富士停車駅促進準備会」結成。
    • 12月9日:富士市、富士宮市、庵原郡富士川町、富士郡芝川町の2市2町の自治会役員代表47人によって、「新幹線富士駅設置促進準備会」を結成。
  • 1981年(昭和56年)5月26日:官民からなる「東海道新幹線富士駅設置促進期成同盟会」設立。
  • 1982年(昭和57年)
    • 8月31日:新幹線富士駅設置促進期成同盟会が庵原郡蒲原町・由比町に参加要請。翌日、山梨県南巨摩郡富沢町、南部町、身延町に呼びかけ、ともに快諾。この時点で、2市7町となる。
    • 11月18日:同じく、田方郡戸田村・土肥町、賀茂郡賀茂村・西伊豆町・松崎町にも参加要請。翌年2月快諾。
  • 1983年(昭和58年)
    • 1月14日:富士市が圏域住民にアンケートを実施。(31日まで)90パーセントが新駅設置に賛成。
    • 1月19日:新幹線富士駅設置促進期成同盟会が、甲府市にも参加要請。5日後に快諾。この時点で、3市7町に広がる。
    • 2月2日:南巨摩郡の残り全町、西八代郡全町村、中巨摩郡玉穂村・昭和町に参加要請し快諾。西伊豆と合わせて、3市20町4村となった。
    • 11月19日:「新幹線富士駅設置促進市民決起集会」開催。
  • 1984年(昭和59年)
    • 4月23日:新幹線富士駅の富士市案公表。
    • 10月18日:新幹線富士駅の設置決定。
  • 1985年(昭和60年)8月4日:起工式を行う。9月1日に工事開始。
  • 1986年(昭和61年)12月26日:駅前広場造成工事着工。
  • 1987年(昭和62年)
    • 4月1日:国鉄分割民営化により、東海道新幹線をJR東海が承継[9]。
    • 6月22日:駅舎工事着工。
    • 10月16日:駅名が「新富士駅」に決定。
  • 1988年(昭和63年)3月13日:JR東海により開業[1]。当初の管轄は静岡支社。
  • 1998年(平成10年)12月12日:自動改札機を導入。
  • 2008年(平成20年)4月1日:管轄が新幹線鉄道事業本部へ変更。
  • 2017年 (平成29年) 2月23日:北口を富士山口に改称。
  • 2018年 (平成30年) 11月21日:ジェイアール東海静岡開発によるASTY新富士が開業。