JR東日本・JR貨物・一ノ関駅
一ノ関(いちのせき)
東北新幹線 くりこま高原 一ノ関 水沢江刺
東北本線    有壁 山ノ目 
大船渡線 真滝
所在地 宮城県大崎市一ノ関駅前大通一丁目7-35
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
日本貨物鉄道(JR貨物)
駅構造  高架駅(新幹線)
橋上駅(在来線)
ホーム  2面2線(新幹線)
2面3線(在来線)
乗車人員  新幹線 1,731人/日(2022年) 
JR東日本 3,562人/日(2022年)
開業年月日 1890年(明治23年)4月16日
駅種別 直営駅(管理駅) みどりの窓口
所属路線 東北新幹線
キロ程 445.1km(東京起点) 
所属路線 東北本線 
キロ程 445.1km(東京起点) 
所属路線 大船渡線
キロ程 0.0km(一ノ関起点)
一ノ関駅
一ノ関駅
701系電車
701系電車
一ノ関駅(いちのせきえき)は、岩手県一関市駅前にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である。東北新幹線と、在来線の東北本線および大船渡線が乗り入れており、接続駅となっている。在来線における所属線は東北本線であり、大船渡線は当駅が起点である。なお、東北本線のみJR貨物の第二種鉄道事業の路線でもある。
東北本線は当駅を境に仙台・東京方面と盛岡方面に運転系統が分離されているため、臨時列車を除き、当駅を跨いで運行する旅客列車はない。また、運用される701系電車は、当駅を境に車体側面に貼付されているラインカラーの異なる車両が運行されている。
いわて銀河鉄道線との連絡運輸は、東北本線東京方では、当駅までが発売範囲である(一部の通過連絡運輸を除く)。
事務管コードは▲211005を使用している。
市名は「一関」だが、駅名は「一ノ関」でカタカナの「ノ」が入っている(読みはともに「いちのせき」)。

駅構造
E5系・E6系
E5系・E6系
  • 一ノ関統括センター所在駅。直営駅であり、管理駅として、東北本線の油島駅 - 水沢駅間の各駅、大船渡線の真滝駅 - 摺沢駅間の各駅を管理している。また当駅構内の信号は駅扱いのため、信号扱いを行う一ノ関駅輸送本部が2・3番線の東京方に設置されている。
在来線
  • 単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線を有する地上駅(橋上駅)である。1番線が東北本線下り本線(下本)、2番線が東北本線上り本線(上本)、3番線が大船渡線本線(大本)となっている。この他、3番線の奥にホームがない上1 - 上3番線があり貨物列車が上下とも使用しているほか、その奥は列車留置線となっている。東側に盛岡車両センター一ノ関派出所が併設されているが、派出所構内は非電化のため気動車やディーゼル機関車のみの入区となる。
  • 朝晩と臨時列車の例外を除き、基本的に1番線から東北本線仙台方面、2番線から東北本線盛岡方面、3番線から大船渡線気仙沼方面が発着する。
  • 1番線にはかつて駅弁販売業者の「あべちう」による立ち食いそば屋があったが、現在は閉店し店舗も撤去されている。以前は日中同社がワゴンによる駅弁の立ち売りを行っていた。
のりば

番線 路線 方向 行先 備考
1 東北本線 上り 小牛田・塩釜方面 一部列車は2番線
2 下り  花巻・盛岡方面 一部列車は1・3番線
3 大船渡線  猊鼻渓・気仙沼・盛方面  


新幹線
  • 相対式ホーム2面2線を有する高架駅である。ホームは副本線(待避線)に設けられており、中央の2線(本線)は通過線となっている。
  • 改札内の新幹線のりかえ口にみどりの窓口(JR東日本東北総合サービスに委託)と指定席券売機がある。また、新幹線コンコース内にはNewDays、駅弁屋がある。ホームにおける物販については、12番線には以前はキオスクと駅弁屋(NRE委託営業)があったが現在は閉店しており、11番線とともに飲料水の自動販売機があるのみである。
のりば

番線 路線 方向 行先
11 東北・秋田新幹線・北海道新幹線 下り 盛岡・新青森・秋田・新函館北斗方面
12 東北新幹線 上り 仙台・大宮・東京方面


貨物取扱
  • 現在、JR貨物の駅は車扱貨物の臨時取扱駅となっており、貨物列車の発着は無い。貨物施設は無く、専用線も当駅には接続していない。
  • 国鉄時代の、1984年2月1日に、当駅での貨物取扱は廃止されたが、民営化直前に、名目上再開された。それ以来貨物列車は発着していないままである。廃止される前は、駅舎の北側などに有蓋車用の車扱貨物ホームが存在していた。

歴史
  • 1890年(明治23年)
    • 4月16日:日本鉄道の駅として開業する(一般駅)。
    • 4月26日:「あべちう」の構内営業が許可される。
  • 1897年(明治30年)4月1日:「斎藤松月堂」の構内営業が許可される。
  • 1906年(明治39年)11月1日:日本鉄道が国有化され、国有鉄道の駅となる。
  • 1909年(明治42年)10月12日:線路名称が制定され、東北本線所属駅となる。
  • 1925年(大正14年)7月26日:大船渡線が開業する。
  • 1948年(昭和23年)9月16日:アイオン台風による風水害。構内に停車中のD51103が横転。
  • 1960年(昭和35年)10月10日:一ノ関管理所管理下となる。
  • 1967年(昭和42年)7月1日:みどりの窓口を設置する。
  • 1968年(昭和43年)7月10日:一ノ関管理所から分離し、北上運輸長管轄となる。
  • 1969年(昭和44年)2月10日:北上運輸長が廃止され、一ノ関運輸長管轄となる。
  • 1970年(昭和45年)3月31日:鉄筋コンクリート造2階建て駅舎に改築。
  • 1971年(昭和46年)2月1日:一ノ関駅旅客営業センターを設置する。
  • 1982年(昭和57年)6月23日:東北新幹線が開業する。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:貨物の取扱を廃止する。
  • 1986年(昭和61年)11月1日:荷物の取扱を廃止する。
  • 1987年(昭和62年)
    • 3月31日:貨物の取扱を名目上再開する(ただし、以降の取り扱い実績はない)。
    • 4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東日本・JR貨物の駅となる。
  • 1991年(平成3年)11月6日:駅旅行センターをびゅうプラザに名称変更。
  • 2004年(平成16年)3月30日:東口を開設する。
  • 2006年(平成18年)
    • 3月1日:西口在来線改札口に自動改札機を設置する。
    • 3月10日:待合所を改装。
  • 2014年(平成26年)4月1日:東北本線でICカード「Suica」の一部サービスが利用可能となる。
  • 2015年(平成27年)12月1日:水沢駅の業務委託化に伴い、陸中折居駅及び水沢駅の管理業務が当駅に移管される。
  • 2018年(平成30年)9月1日:びゅうプラザがびゅうトラベルサービスに委託。
  • 2019年(平成31年)3月20日:新幹線ホームの発車メロディをN.S.Pの「夕暮れ時はさびしそう」に変更。
  • 2020年(令和2年)3月14日:新幹線eチケットサービス開始。
  • 2021年(令和3年)
    • 3月13日:タッチでGo!新幹線のサービスを開始。
    • 3月31日:びゅうプラザの営業を終了。
    • 12月21日:ブース型シェアオフィス「STATION BOOTH」が開業。
  • 2023年(令和5年)3月18日:一ノ関運輸区(乗務員)・一ノ関地区センターと融合し、一ノ関統括センター発足。一ノ関駅長・一ノ関地区駅長は一ノ関統括センター所長が兼務となる。