JR東日本・栗橋駅
栗橋(くりはし)
東北本線(宇都宮線)   東鷲宮 栗橋 古河
所在地 埼玉県久喜市栗橋北一丁目1-1
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 東北本線(宇都宮線)
キロ程  57.2km(東京起点) 
駅構造 地上駅(橋上駅)
ホーム 2面3線
乗車人員 11,075人/日(2024年)
開業年月日 1885年(明治18年)7月16日
駅種別 業務委託駅
栗橋駅
栗橋駅
栗橋駅(くりはしえき)は、埼玉県久喜市にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東武鉄道の駅。
JR東日本の東北本線と、東武鉄道の日光線の2路線が乗り入れ、接続駅となっているが、日光線の急行を除いて優等列車は停車しない。東北本線は旅客案内上の愛称「宇都宮線」の設定区間に含まれており、上野駅発着系統と、新宿駅経由で横須賀線に直通する湘南新宿ライン、上野駅・東京駅経由で東海道線に直通する上野東京ラインが停車する。
駅名標 自動改札
駅名標 自動改札

駅構造

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線のホームを有する地上駅。
JR東日本ステーションサービスが駅管理を受託している、小山営業統括センター(久喜駅)管理の業務委託駅。
Suica対応自動改札機・指定席券売機が設置されている。
2016年2月21日より、始発から午前6時30分までの間は遠隔対応(インターホン対応は久喜駅が行う)のため改札係員は不在となり、一部の自動券売機のみ稼働する。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 宇都宮線(東北線) 上り 大宮・東京・新宿・横浜・大船方面
湘南新宿ライン
上野東京ライン
 2 宇都宮線(東北線)  (予備ホーム)
 3 下り  小山・宇都宮・黒磯方面 
 
  • 湘南新宿ラインの列車は前述のように横須賀線へ直通する。
  • 2番線は待避線だが、2006年3月18日ダイヤ改正以降はダイヤが乱れた場合か、貨物列車の待避などの使用に限られる。そのため、コンコースでは「臨時上りホーム」と案内されている。2015年9月時点では土休日1本のみ、寝台特急『カシオペア』の運転日に当駅にて寝台特急の通過待ちを行っていた(運転日以外も時間調整のために5分程度停車)。
  • 毎年埼玉県民の日には、当駅発着の臨時快速「GOGO舞浜」が運転されることもある。配線の関係で、朝の舞浜行きは古河駅側から、夜の当駅止まりは到着後に古河駅方面へ回送される。

東武鉄道

東武  栗橋駅
日光線   南栗橋 栗橋 新古河
所在地 埼玉県久喜市伊坂中央一丁目18
駅番号  TN04 
所属事業者 東武鉄道
所属路線 日光線
キロ程  13.9 km(東武動物公園起点)
駅構造 地上駅(橋上駅)
ホーム 1面2線
乗降人員 9,733人/日(2024年)
開業年月日 1929年(昭和4年)4月1日
東武  栗橋駅
東武  栗橋駅
東武6050系電車
東武6050系電車
駅名標
駅名標

駅構造

島式ホーム1面2線を有する地上駅。駅番号はTN 04。PASMO対応自動改札機設置。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 日光線 上り 浅草方面
2 下り 東武日光方面

  • 上記の路線名は旅客案内上の名称(「東武スカイツリーライン」は愛称)で表記している。
    2013年3月16日のダイヤ改正で、当駅は区間快速の停車駅から外され、また2017年4月21日のダイヤ改正で当駅から東武動物公園・都心方面を乗り換えなしで結ぶ列車は全廃された。そのため当駅 - 東武動物公園、東武スカイツリーライン、半蔵門線、日比谷線方面を行き来する場合は、次の南栗橋駅で対面乗り換えとなる。
  • 2017年4月21日のダイヤ改正で、快速・区間快速の廃止の代替として新設された急行・区間急行の停車駅となった(区間急行は2022年3月12日のダイヤ改正で廃止)。
 

歴史

  • 1885年(明治18年)7月16日:日本鉄道(現・東北本線)大宮駅 - 宇都宮駅間の開業と同時に開設。当時次駅の古河駅との間に横たわる利根川への架橋が完了しておらず、当駅の対岸に中田仮駅を設置し、この間に鉄道連絡船が運航された。
  • 1886年(明治19年)
  • 6月17日:当駅 - 中田仮駅間の利根川初の鉄道橋梁、利根川橋梁が開通。中田仮駅を中田信号所に変更。
  • 7月9日:当時日本最大の橋梁の完成を視察するために明治天皇が利根川橋梁を展覧した。またこの時の明治天皇行幸を記念して、東村(現:加須市大利根地域)青年団が1931年(昭和6年)11月に橋のたもとに「明治天皇行幸記念碑」を建立している。
  • この4年後の1900年(明治33年)に作詞された「鉄道唱歌 第三集奥州・磐城篇」(大和田建樹作)では、栗橋駅を以下のように歌った。
5.中山道と打わかれ ゆくや蓮田の花ざかり 久喜栗橋の橋かけて わたるはこれぞ利根の川
6.末は銚子の海に入る 板東太郎の名も高し みよや白帆の絶間なく のぼればくだる賑わいを
 
  • 1906年(明治39年)11月1日:鉄道国有法により日本鉄道が国有化され、鉄道院の駅となる。
  • 1908年(明治41年)11月10日:久喜 - 当駅間複線化。
  • 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定により東北本線の所属となる。
  • 1913年(大正2年)5月:上野駅 - 宇都宮駅間で快速運転する普通列車609・610列車(一・二等客車付き)が上野駅 - 日光駅・黒磯駅間に設定され、当駅も停車駅となる。
  • 1922年(大正11年)4月1日:中田信号所を中田信号場に改称。
  • 1929年(昭和4年)4月1日:東武日光線杉戸駅 - 新鹿沼駅間の開業と同時に東武鉄道の駅が開業。
  • 1932年(昭和7年)5月1日:中田信号場廃止。
  • 1947年(昭和22年)9月16日:カスリーン台風で利根川が東村(現:加須市)で決壊し、東京都内は江東3区にまで到達する大洪水が発生。洪水は栗橋町(現:久喜市)にも進入し当駅も被害を被る(映像外部リンクに当時の被害状況)。
  • 1950年(昭和26年)1月1日:利根川橋梁扛上・改修に伴い東北本線の駅を移転。営業キロを改訂(東京方に0.2km 移転)。
  • 1958年(昭和33年)4月14日:大宮 - 宇都宮間直流電化。
  • 1981年(昭和56年)4月14日:貨物の取り扱いを廃止。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止。
  • 1987年(昭和62年)
    • 4月1日:国鉄分割民営化に伴い、国鉄の駅は東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる。
    • 9月:JR東日本で新設される快速フェアーウェイの停車駅となる。
  • 2000年(平成12年)12月10日:橋上駅舎化・西口開設。JRと東武の駅舎・改札が分割される(それまで東武鉄道の発券業務はJRに委託されていた)。多機能トイレにオストメイトを日本の鉄道駅では初めて設置。
  • 2001年(平成13年)11月18日:JR東日本でICカード「Suica」の利用が可能となる。
  • 2004年(平成16年)12月19日:宇都宮線(上野駅 - 古河駅間)ATOS稼働開始。
  • 2006年(平成18年)3月18日:ダイヤ改正に伴いJR東日本と東武鉄道との間に連絡線が設置され、直通特急「(スペーシア)日光・きぬがわ」が運行を開始。同時に当駅での運転停車が実施される。また、東武においては準急が区間急行に名称変更され、本数も大幅に削減された。同時に南栗橋駅で系統分割されたことにより、浅草駅へ向かう列車は日中は新設された区間快速のみとなった。
  • 2007年(平成19年)3月18日:東武鉄道でICカード「PASMO」の利用が可能となる。
  • 2009年(平成21年)11月29日:JR東日本で、この日の運転を最後に快速フェアーウェイが運転休止。
  • 2013年(平成25年)3月16日:東武のダイヤ改正で区間快速の快速運用範囲が新大平下駅まで拡大されたことにより当駅は通過駅となる。また、区間急行が1日1往復のみの運用となり、浅草駅へ乗り入れる列車も同列車のみとなった。
  • 2017年(平成29年)4月21日:東武のダイヤ改正に伴い、南栗橋駅を始発・終点として同駅以北の運用に快速・区間快速の廃止の代替として新設された急行・区間急行の停車駅となる。
  • 2022年(令和4年)
  • 1月14日:この日をもってみどりの窓口の営業を終了。JR宇都宮線の快速列車通過駅としては、唯一最後までみどりの窓口が営業していた。
  • 2月1日:JR東日本の駅が業務委託化。
  • 3月19日:前日に栗橋駅西(栗橋地区)土地区画整理事業の換地処分が公告されたことに伴い、施行区域で町名地番変更が行われ、東武鉄道の駅所在地が伊坂字土取場1202-2から伊坂中央一丁目18となる。