形式 |
中央遮水壁型ロックフィルダム |
用途 |
洪水調節・流量確保・上水道用水・工業用水・発電 |
所在地名 |
岐阜県揖斐郡揖斐川町東杉原 |
位置 |
北緯35度39分55秒 東経136度30分08秒 |
河川名 |
木曾川水系揖斐川 |
ダム湖名 |
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着手/竣工 |
1971/2007 |
管理 |
水資源機構 |
堤高 |
堤頂長 |
堤頂幅 |
堤体積 |
堤頂標高 |
161m |
427.1m |
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13,700,000m3 |
EL406m |
流域面積 |
湛水面積 |
総貯水容量 |
有効貯水容量 |
254.5ku |
1300ha |
660,000,000m3 |
380,400,000m3 |
徳山発電所 |
最大出力 |
使用水量 |
落差 |
形式 |
153,000kw |
100.4m3/s |
m |
ダム式 |
接近難易度(A-D) |
A |
国道のすぐそば |
開放度(A-D) |
A |
開放されたダムです |
総合評価(A-D) |
A |
ダムカードもあります |
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徳山ダムを右岸から |
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天端から減勢工を見下ろす |
右岸から天端上を見る |
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天端から導流路を見下ろす |
右岸から堤体上流側を見る |
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ラジアルゲートを上流側から見る |
右岸から堤体下流側を見る |
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堤体を下流側展望台から見る |
導流壁を下流側展望台から見る |
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展望台と堤体 |
ダム湖にボートが |
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天端を左岸から見る |
取水塔がダム湖に突き出ている |
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堤体上流側を左岸から見る |
洪水吐き部分を右岸展望台から見る |
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減勢工と副ダムと放流管 |
導流路は巨大な滑り台のようです |
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ラジアルゲートを下流側から見る |
ダム湖は、徳山湖と命名されました |
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徳山ダムパノラマ写真 |
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徳山ダム ダムカード |
徳山ダムは、水資源機構の多目的ダムです。
洪水調節・流量確保・上水道用水・工業用水・発電を用途に建設された巨大ロックフィルダムです。
徳山ダムは、総貯水量は、6億6千万m3と日本最大であり、有効貯水量でも2位、堤高は161mと日本で3位となります。
また堤体積も、13,700,000m3と国内最大です。このダム湖は、徳山湖と命名されました。
実際の徳山ダムは、堤体右岸側にやけに巨大な洪水吐きがあり、堤体下流側には展望台があるところが珍しいところでしょう。
試験放流では派手に水が流れ落ちていましたが、普段、ここに多量の水が流れるときは大規模な洪水が発生しているときだけでしょうね。しかしさすがに巨大な堤体です。看板もやけに多く設置されていて、こんなに看板が多いダムは始めてです。
当初は、この下流に杉原ダムを建設し、揚水発電で最大出力400,000kwの発電を行う計画でしたが、杉原ダム建設が中止されて発電所も最大出力153,000kwの規模が大幅に縮小されることになりました。
また最近の水需要の頭打ちでそもそもダム建設自体に懐疑的な意見もあり、いわゆる水余りの問題が出ています。
しかし家庭での節水は大いにけっこうなのですが、それでも渇水時には給水制限で困る事態も多発しています。
また灌漑用水にしても技術の進歩による使用水量の削減は大いにけっこうなのですが、それ以前に水田が休耕田と化していて食料自給率が低下していることと灌漑用水の減少が無関係とは思えません。
いずれ食糧自給率を上げたいと思っても田畑は荒れ、必要な水も確保できなければそれは不可能ということになります。
もともと日本は国土が狭く、人口密度が高いために一人あたりの水が足りない国なのですから目先の水余りにとらわれていては後々になって水が足りなくなっても確保できないという結果になると思うのです。
ダムは、建設計画から完成まで長い年月がかかるので、必要になったからといってすぐには造れないのですから、ここのところを勘違いするととんでもない間違いを犯すことになるのです。また発電だけとってもいずれ火力発電や原子力発電が当てにならなくなることを考えるとコンスタントに頼りになるのは現時点では水力発電しかないと思うのですが。
よく、水力発電は出力が小さいので火力や原子力があれば水力は不要という人がいます。
しかし、火力発電は化石燃料を燃やすため二酸化炭素を排出するし、そもそも化石燃料は有限な資源です。
原子力は二酸化炭素は排出しないのは良いのですが、下手をすると放射能漏れを起こしますし、そもそもウランは埋蔵量がさほど多くありません。それを解決するための高速増殖炉は技術的にまだ完全ではありません。
それに比べると水力発電は無限のエネルギーを使うわけですし、二酸化炭素も排出しないクリーンエネルギーですので有利な点が多いのです。ただし、日本国内では既に大規模な水力発電を行える地点は大半が開発済みですが・・・。 |
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