高山市政記念館は、岐阜県高山市神明町にある高山市の行政資料を保存および展示する資料館です。
元々は、高山町役場として明治28年に完成しています。棟梁は当時の名工坂下甚吉です。
1936年(昭和11年)11月からは、高山市役所となり、1968年(昭和43年)まで市役所として使用していました。
その後は公民館として利用されていたものを、修理、整備し、1986年(昭和61年)に市政記念館としてオープンしました。
市政記念館では、高山市の前身である高山町、旧高山市を含む現在の高山市までの行政資料を所蔵し、市政の移り変わりをパネルや写真などにより紹介しています。
和洋折衷の2階建てであり、建築材は総檜で、最高の官材を使用しており、ガラスも高山では当時初めて導入され、硝子障子という名称で各所に使われています。
当館の立地は、三町伝統的建造物群保存地区内の南端にあって、一之町、二之町、三之町を見渡す重要な位置にあります。
三町伝統的建造物群保存地区は、江戸時代に飛騨高山藩主金森長近が整備した城下町の商家町にあたる区域で、江戸時代後期から明治時代にかけての和風建築が数多く残されています。
1973年(昭和48年)と1974年(昭和49年)の奈良国立文化財研究所の調査を経て、1979年(昭和54年)に高山市三町伝統的建造物群保存地区の名称で国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
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所在地 |
岐阜県高山市神明町4-15 |
開館日 |
火曜日~日曜日 |
開館時間 |
AM8:30~PM5:00 |
料金 |
無料 |
お問い合わせ先 |
TEL: 0577-32-0406 |
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区域 |
神明町4丁目の一部、上三之町の一部、上二之町の一部、上一之町の一部、片原町の一部 |
市指定年月日 |
昭和52年3月30日(高山市伝建地区保存条例制定) |
国選定年月日 |
昭和54年2月3日 |
追加選定年月日 |
平成9年5月29日 |
時代 |
江戸時代~明治時代 |
面積 |
約4.4ha(南北約420m、東西約150m) |
棟数 |
伝統的建造物172棟、その他の工作物2棟 |
指定文化財 |
重要伝統的建造物群保存地区 |
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