ＪＲ東日本・篠ノ井線　稲荷山駅

稲荷山(いなりやま）
姨捨→稲荷山→篠ノ井
所在地	長野県長野市篠ノ井塩崎
所属事業者	東日本旅客鉄道（JR東日本）
所属路線	篠ノ井線
キロ程	62.9km（塩尻駅起点）
駅構造	地上駅
ホーム	2面2線
乗車人員	338人/日（2018年）
開業年月日	1900年（明治33年）11月1日
備考	簡易委託駅　乗車駅証明書発行機

稲荷山駅


211系電車が間もなく到着します	189系「おはようライナー」が通過します

待合室には乗車駅証明書発行機があります	ホーム側にトイレがありますね

ホームへの出入り口	E127系100番台が到着しました

駅の概要

甲信エクスプレスは再開しないのだろうか

稲荷山駅は、長野県長野市篠ノ井塩崎にある、東日本旅客鉄道（JR東日本）篠ノ井線の駅です。
駅名は地名に由来するものの、実は駅の所在地は過去も現在も「稲荷山」という地名になったことはないのです。
駅名の元となった稲荷山地区は駅より約2kmほど南に離れた場所にあり、稲荷山町から更埴市となり、現在は千曲市に属しています。駅の所在地である「塩崎」地区は塩崎村から篠ノ井市に編入され、現在は長野市に編入されています。
したがって駅と稲荷山地区の間には、常に行政区分の境界線が存在していたことになります。
千曲市稲荷山地区はかつて善光寺西街道最大の宿場として栄えた稲荷山宿で、駅が開業した明治時代には北信随一の商都として賑わっていました。稲荷山地区に残る伝承では「当時の鉄道一般に対する様々な偏見や風評に基づいた地元の反対運動によって、北側に隣接した塩崎村に駅名を当初予定の「稲荷山駅」のまま建設された」と伝えられていますが、更埴市史第三巻「篠ノ井線の開業」には「宿場衰退の懸念や農民の反対（中略）により誘致に失敗した」と記されているだけで、所在地と駅名の相違に関しての記述は特にないのです。
もっとも稲荷山地区がその後も発展を遂げていれば周辺部とはいえ同一視できる距離といえたのですが、鉄道から切り離された事が災いしてその後商業地としては衰退してしまい、駅周辺部も元々何もない場所に建設されたことから特段の発展も無く、現在も駅周辺と稲荷山地区との間には田畑が多く残されており、地区として明確に分断された関係になっています。
まあ、当時の鉄道に対する認識は地域によりかなりの温度差があり、熱心に駅設置を誘致して実現した地区が現在でも発展し、誘致に失敗したり忌避したりした地区が衰退してしまったというのは各地にある話です。もっとも鉄道を誘致したが後で廃線になってしまったというケースも枚挙にいとまはありませんが。
当駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。互いのホームは跨線橋で連絡しています。
長野駅管理の簡易委託駅（窓口営業時間：6:30 - 15:30）で、POS端末が設置されています。
窓口閉鎖時の為に乗車証明書発行機が設置されています。自動券売機くらい設置しておけばいいのですが。

駅の利用状況

JR東日本によると、2018年度（平成30年度）の1日平均乗車人員は73人です。

**乗車人員推移**
年度	1日平均乗車人員	年度	1日平均乗車人員
2000年（平成12年）	68	2010年（平成22年）	51
2001年（平成13年）	67	2011年（平成23年）	56
2002年（平成14年）	68	2012年（平成24年）	61
2003年（平成15年）	69	2013年（平成25年）	65
2004年（平成16年）	61	2014年（平成26年）	67
2005年（平成17年）	53	2015年（平成27年）	77
2006年（平成18年）	50	2016年（平成28年）	75
2007年（平成19年）	51	2017年（平成29年）	71
2008年（平成20年）	46	2018年（平成30年）	73
2009年（平成21年）	49

駅の歴史

1900年（明治33年）11月1日：国鉄篠ノ井線篠ノ井駅 - 西条駅間の開通と同時に開業しました。旅客・貨物の取扱を開始しています。
1971年（昭和46年）12月10日：貨物の取扱を廃止しています。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道に移管されています。
2006年（平成18年）10月1日：POS端末が導入されました。
2013年（平成25年）9月：駅舎リニューアル工事が完成しました。

**のりば**
番線	路線	方向	行先
1	■篠ノ井線	上り	松本・塩尻方面
2	■篠ノ井線	下り	篠ノ井方面