デジカメ入門  シーンモードで撮影しましょう
あなたも実際にデジタルカメラで撮影を終えて一通りのことは学んだはずです。
しかし日中の屋外での撮影は、条件が良い撮影なので、もっと条件の悪い場合、あるいは撮影が難しい被写体を相手にする場合に、漫然と撮影しても満足のいく写真は撮れないのです。
ここでは条件の悪い場合の撮影、あるいは撮影が難しい被写体に対してどう撮影すればいいのかを考えてみましょう。
シーンモードで撮影しましょうシーンモードは、初心者でも撮影が難しい被写体を撮ることができます
1.最近のカメラにはシーンモードがあります

実は最近のカメラにはシーンモードというものがあり、いろいろな条件下での撮影に適したモードを持っていて、それに切り替えることで撮影ができるようになっています。
ですからとりあえずこのシーンモードを使って撮影しても良いわけです。
DMC-FZ30にもこのシーンモードがありますのでこれを見てみましょう。

2.シーンモードに合わせてみましょう

まずモードダイヤルをPに合わせてMENUボタンを押すと、セットアップ画面が表示されます。
フラッシュボタンを押して、セットアップ1/4に切り替えます。
REVボタンを何回か押して、シーンメニューが出てきたら、設定を AUTO にする。
そしてモードダイヤルをSCN1に設定すると、シーンモードに切り替わるので、任意のシーンモードに設定します。
同様にモードダイヤルをSCN2に設定すると、再度シーンモードに切り替わるので、別のシーンモードに設定します。

セットアップ画面1/3 セットアップ画面1/4
セットアップ 1/3 セットアップ1/4
セットアップ画面1/4(2) シーンモード1/5
シーンメニューをAUTOに設定する モードダイヤルをSCN1に設定する

シーンモードは、次の14種類が用意されています。

マーク モード名 用途とチェックポイント
ポートレートモード ポートレートモード 人物を撮影します。その際に背景をぼかし、人物を引き立て、肌の色も調整します。撮影の際には望遠でしかも距離を詰めて撮影するとぼかし効果が出やすくなります。
スポーツモード スポーツモード 動きのあるスポーツシーンなどを撮影します。シャッタースピードが速くなっています。屋外で光が充分あると効果が出やすくなります。
料理モード 料理モード レストランなど屋内で料理を撮影します。周囲の光に影響されないで撮影できます。
風景モード 風景モード 広がりのある風景を撮影します。ピントが遠くのものに優先的に合わされます。フォーカスは、AFに設定しておきます。
夜景ポートレートモード 夜景ポートレートモード 夜景を背景に人物を撮影します。この場合、シャッタースピードを遅く、フラッシュも使うので三脚は必須です。撮影時にはフラッシュが発光した後、数秒間シャッターが開いているのでその間は人物が動かないようにしないといけません。さらに広角で人物との距離を詰めておかないとフラッシュが届きません。またセルフタイマーを使う方が良いでしょう。
夜景モード 夜景モード 夜景を撮影します。この場合は、シャッタースピードが遅くなるので三脚は必須です。フラッシュは発光禁止になります。またセルフタイマーを使う方が良いでしょう。
赤ちゃんモード 赤ちゃんモード 赤ちゃんを撮影します。フラッシュの光が弱めに出ます。誕生日設定ができます。
美肌モード 美肌モード 人物の肌を美肌で撮影します。望遠で人物との距離を詰めて遠くにある背景を選ぶと効果が出やすくなります。
キャンドルモード キャンドルモード ろうそくの光の雰囲気を生かして撮影します。フラッシュを使わずに使用すると効果が出やすくなります。シャッタースピードが遅くなるので三脚は必須です。セルフタイマーも使うと良いでしょう。
パーティーモード パーティーモード パーティーの雰囲気を生かして撮影します。フラッシュを使い、シャッタースピードを遅くするので三脚を必須です。セルフタイマーも使うと良いでしょう。広角で人物との距離を詰めてフラッシュが充分届くようにして撮影してください。
花火モード 花火モード 夜空の花火を撮影します。シャッタースピードと露出を自動的に設定しますが、シャッタースピードが遅くなるので三脚は必須です。撮影の際にはあらかじめピントを合わせておくためにフォーカスをMFにして花火が上がる距離の明かりにFOCUSを合わせる置きピンを使いましょう。実際に花火を撮影する際にはいきなりシャッターを全押しできるのでシャッターチャンスを逃しません。
雪モード 雪モード スキー場で雪がある場所で撮影します。白い雪が白くなるように露出とホワイトバランスを調整します。
星空モード 星空モード 星空を撮影します。シャッタースピードは、15秒、30秒、60秒から選択します。当然ながら三脚を使います。セルフタイマーも使ってください。
流し撮りモード 流し撮りモード ランナーや自動車のような一定の方向で動いている被写体の動きに合わせてカメラを動かしながら撮影します。その際に背景が流れて写るので流し撮りといいます。この場合、手ブレが起こりやすく、シャッタースピードも遅くなるのに三脚も使えないので、けっこう撮影にはテクニックが必要となります。

3.さていよいよ撮影です

ここでは、「風景モード」に設定して、風景を撮影してみましょう。
ここでも三脚とセルフタイマーを使う方が良いでしょう。
先ほどのようにSCN1に「風景モード」を設定しておけば次にSCN1モードを設定すればすぐに「風景モード」を選択できます。
三脚にカメラを固定し、ファインダーから構図を決めて、シャッターを半押ししてピントが合えば、シャッターを押しきります。

フラッシュ  発光禁止(自動的に設定される)
フォーカス  AF
撮影モード  風景モード
露出補正  必要に応じて設定

4.実写サンプル
婦中町の風景 浄土寺川ダム DMC-FZ30
婦中町の風景  DMC-FZ30 浄土寺川ダム DMC-FZ30
1/500s F6.3 f=23.20mm ISO80 1/125s F5.6 f=7.40mm ISO80
真立ダム DMC-FZ30 後立山連峰 Finecam L4
真立ダム DMC-FZ30 後立山連峰 Finecam L4
1/100s F4.5 f=17.50mm ISO80 1/180s F13.5 f=17.40mm ISO80
日本丸 EOS Kiss DigitalX 高島城 EOS Kiss DigitalX
日本丸 EOS Kiss DigitalX 高島城 EOS Kiss DigitalX
1/400s F11 f=18.00mm ISO100 1/100s F7.1 f=27.00mm ISO100