A ISDN
ISDNは、NTTが1984年から開始した総合デジタル回線サービスです。
従来のアナログ電話回線に比べてデータ通信に適したデジタル回線を使っていることが特徴です。
その通信速度は64kbpsとアナログ電話回線よりも高速です。
またアナログ電話回線の際にインターネット接続と電話が同時に使えなかった欠点も解消されています。
ただし、帯域が狭いことからアナログ電話回線に比べて飛躍的に通信速度が向上した訳ではないことから、さほど普及しなかったといえます。
またNTTへの基本料も高額になり、アナログ電話回線に比べても今ひとつメリットが感じられないこともあるでしょう。
ただし、フレッツ・ISDNという定額制サービスを利用すると使い放題となるのでヘビーユーザにはメリットがあるでしょう。
パソコンとISDN回線を接続するには、ターミナルアダプタまたはダイヤルアップルータが必要となります。
パソコンが1台のみの場合は、ターミナルアダプタで充分です。
ターミナルアダプタモデムよりも高価なので、初期投資はアナログ回線の場合よりも高額になります。
フレッツ・ISDNを利用した場合の月額料金は次の表の通りです。

フレッツISDN OCNダイヤルアクセス 
フラットプラン
合  計
2,940円
(マイラインプラスセット割引 2,646円)
2,047円 4,987円
(マイラインプラスセット割引 4,693円)

さらに、もともと加入回線を持っていなくて、ISDN回線を導入したい場合、施設費が高額になるのでINSネット64ライトというサービスを利用することもできます。この場合、通常に比べて基本料が高くなりますが、フレッツ・ISDNも上記の料金で利用できます。もちろん通常の通話も、INSネット64と同様の料金で利用できます。

INSネット64基本料 INSネット64ライト基本料
事務用 3,811円 4,483円
住宅用 2,971円 3,643円
ISDN回線接続例 図のようにパソコンとターミナルアダプタ、電話機を接続します。
ターミナルアダプタにもシリアルポート接続タイプとUSB接続タイプがあります。
いずれにしてもISDNサービスの最大のメリットは、電話機とインターネット接続が同時に行えることですのでフレッツ・ISDNを利用することで安心して長時間の接続もできるという訳です。
ただし、常時接続できるといってもダイヤルアップIP接続していることに違いはないので、専用線接続されている訳ではないことに注意してください。(グローバルIPアドレスが固定されて割り当てられる訳ではない。)