JR北海道 新富士駅
新富士(しんふじ)
根室本線   新大楽毛 → 新富士 → 釧路
所在地 北海道釧路市新富士町3丁目
駅番号  ○K52
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 ■根室本線
キロ程 169.4km(新得起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗降人員  42人/日(2014年)
開業年月日 1923年(大正12年)12月25日
駅種別 無人駅
新富士駅
新富士駅
駅名標 待合所
駅名標 待合所
跨線橋から キハ40形気動車
跨線橋から キハ40形気動車
キハ54形気動車 島式ホーム
キハ54形気動車 島式ホーム
新富士駅(しんふじえき)は、北海道釧路市新富士町3丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線の駅である。
事務管理コードは▲110436[2]。駅番号はK52。
同所にある日本貨物鉄道(JR貨物)の駅は、釧路貨物駅(くしろかもつえき)と称する。こちらも本稿で記述する。
富士製紙釧路工場(のちに吸収合併を経て日本製紙釧路工場、2021年〔令和2年〕廃止)の専用線を分岐させるために開業した駅である。
当初、富士製紙は原料の木材を阿寒湖畔や阿寒川上流域から阿寒川と仁々志別川を流送して工場取水口付近の陸揚網羽から、また釧路川上流からは釧路川を使って流送して、後の天寧駅の対岸付近、現在の北見団地付近に設けた陸揚網場から馬車軌道で搬入していた[注釈 1]。また製品についても仁々志別川河口(現・新釧路川)の専用鉄橋を渡り現在の浜町臨港通とほぼ同ルートを通って釧路川河口(現・南浜町辺り)の倉庫まで馬車軌道で搬出していた。
これには莫大な時間と労力と経費が掛かった為、1921年(大正10年)6月8日に「停車場設置変更願」を鉄道省に提出するなど度重なる陳情を行い、用地及び全ての資金を富士製紙が持つ事等を条件に1922年(大正11年)12月18日に許可が出され、1923年(大正12年)12月の当駅及び専用線開設となった。これにより阿寒川流送や馬車軌道は廃止された。また同時期に、雄別炭礦鉄道が開通すると、阿寒川流域原木の搬入の為の専用線敷設を当鉄道へ申込み、大正15年5月契約締結、同年11月鳥取信号機及び専用線(鳥取岐線)1692 mの開設となった。
かつては、釧路開発埠頭線の起点として、駅の南東に小規模な操車場が置かれていた。
また、1989年(平成元年)8月には釧路東港にあった浜釧路駅の機能が移転し、コンテナホームが置かれた。

歴史

  • 1923年(大正12年)12月25日:鉄道省根室本線大楽毛駅 - 釧路駅間に開業(一般駅)。富士製紙釧路工場専用線3014 m運用開始。
  • 1929年(昭和4年)11月:簡易軌道(後の鶴居村営軌道)雪裡線開業。
  • 1946年(昭和21年)2月10日:釧路埠頭倉庫株式会社、当駅から釧路港北埠頭へ埠頭線(後の釧路開発埠頭北埠頭線)を敷設。運用開始。
  • 1948年(昭和23年)5月28日:雄別鉄道本線から製紙工場へ向かう鳥取岐線(大正15年11月運用開始)へ、当駅から鳥取支線が接続。後に両方を併せて「鳥取側線」と呼称。鶴居村営軌道と平面交差。
  • 1949年(昭和24年)
    • 1月:釧路埠頭倉庫埠頭線、雑貨線及び木材線増設。貯炭場に高架桟橋設置。
    • 9月:釧路埠頭倉庫埠頭線、当駅構内にて鳥取側線と接続。雄別炭の埠頭貯炭場直送開始。
  • 1951年(昭和26年)7月1日:釧路埠頭倉庫の鉄道部門を雄別炭礦鉄道に譲渡し、埠頭線(専用鉄道)となる。
  • 1952年(昭和27年)9月11日:雄別鉄道埠頭線、国鉄と連絡運輸開始。
  • 1967年(昭和42年)8月20日:鶴居村営軌道(新富士 - 温根内)廃止。
  • 1968年(昭和43年)1月21日:雄別鉄道鶴野線が開通し、鳥取側線廃止。
    • 市側からの市街地を縦断する鳥取側線廃止要求が出ていたことと、鳥取側線から雄別埠頭線への渡り線が根室本線と平面交差していたため、根室本線側の運用密度増大に対処しきれなくなってきたことから、代替として市街地から離れた場所を通り根室本線を跨ぐ鶴野線が設けられた。
  • 1970年(昭和45年)4月16日:雄別炭鉱閉山により鶴野線廃止。埠頭線は釧路開発埠頭に譲渡。
  • 1977年(昭和52年)12月1日:西港臨港線開通。
  • 1979年(昭和54年)7月15日:専用線発着を除く車扱貨物の取扱を廃止。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:北埠頭線と十條・本州各専用線が廃止、同時に荷物・貨物の取扱も全廃(旅客駅となる)。
  • 1986年(昭和61年)11月1日:駅員無配置駅となり、運転取扱要員のみ配置。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、国鉄の駅は北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる。
  • 1989年(平成元年)8月1日:浜釧路駅の機能を移転して日本貨物鉄道(JR貨物)の駅が開業し、貨物の取扱を再開。
  • 1995年(平成7年)度:石勝線・根室線高速化工事に伴い同年度に分岐器を弾性分岐器に交換。
  • 1997年(平成9年)3月22日:中斜里駅との間でトラック便運行開始。
  • 1999年(平成11年)9月10日:西港線廃止。
  • 2011年(平成23年)3月12日:貨物駅を釧路貨物駅に改称。

駅名の由来

前述の「富士製紙」に由来し、すでに東海道本線富士駅が存在していたために「新」を冠した。

駅構造

島式ホーム1面2線を有する地上駅。ホームの南北には貨物列車用の線路があり、構内北側にある出入口からホームへ向かうには跨線橋を使用する必要がある。
列車接近ランプとブザーがある。ホームは北側から1番線・2番線となっている。
旅客列車は原則として一線スルーとなっている1番線に発着し、行違う場合のみ2番線を使用する。
JR貨物の駅員が配置されているが、旅客窓口業務は行わないため、旅客営業に関しては釧路駅管理の無人駅となっている。自動券売機などは設置されていない。
当駅発着の乗車券には、東海道本線(東海道新幹線)の新富士駅と区別するため「(根)新富士」と印字される。

のりば

番線 路線 方向 行先
1・2 ■根室本線 上り 帯広・新得方面
下り 釧路方面


釧路貨物駅
根室本線   新大楽毛 → 釧路貨物 → 釧路
所在地 北海道釧路市新富士町3丁目
所属事業者 日本貨物鉄道(JR貨物)
所属路線 ■根室本線
キロ程 169.4km(新得起点)
駅構造 地上駅
開業年月日 1923年(大正12年)12月25日
駅種別 貨物駅
釧路貨物駅
釧路貨物駅

釧路貨物駅

JR貨物の釧路貨物駅は、旅客駅北口の東側にある。1面1線のコンテナホームがあり、コンテナ荷役線は着発線荷役方式(E&S方式)を導入し着発線(0番線)となっている。
その他、荷役線の南側にも着発線(1番線)、旅客ホーム南側に側線2線(4・5番線)がある。営業窓口のJR貨物釧路営業所が駅構内に置かれている。

取扱う貨物の種類

当駅は、コンテナ貨物および臨時車扱貨物の取扱駅である。
コンテナ貨物は、JR規格の12 ft・20 ft・30 ftのコンテナと、ISO規格の20 ft・40 ft海上コンテナを取り扱っている。
取扱品は、発送貨物では乳製品や砂糖、魚介類、紙などが主なもの。
タンクコンテナによる生乳の発送も行われているほか、苫小牧貨物駅からタンクコンテナで釧路ガス向け都市ガス用液化天然ガス (LNG) が到着している。
また、産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の取扱許可を得ており、それらが入ったコンテナの取り扱いが可能である。

貨物列車・トラック便

2026年3月14日現在の運行状況は以下のとおり。
コンテナ車で編成された高速貨物列車は、1日2往復帯広貨物駅・札幌貨物ターミナル駅方面との間に運行されている。専用貨物列車の発着はない。なお当駅は定期の貨物列車発着が日本最東端の駅である。
トラック便は、1日2往復中斜里オフレールステーションとの間に運行されている。

新富士駅
釧路開発埠頭埠頭線     帯広  → 北埠頭
釧路開発埠頭西港線       → 西港 
雄別鉄道鶴野線    鶴野 →    
所属事業者 釧路開発埠頭
雄別鉄道
駅構造 地上駅
開業年月日  1929年(昭和4年)11月2日(広尾線)
1925年(大正14年)12月10日(士幌線) 
廃止年月日 1987年(昭和62年)2月2日(広尾線)
1987年(昭和62年)3月23日(士幌線)
 乗入路線 3 路線
所属路線 釧路開発埠頭埠頭線(貨物線)
キロ程 0.0 km(新富士起点)
所属路線 釧路開発埠頭西港線(貨物線)
キロ程 0.0 km(新富士起点)
所属路線 雄別鉄道鶴野線(貨物線) 
キロ程 4.3 km(鶴野起点) 
備考  路線廃止により廃駅