郡上八幡駅(ぐじょうはちまんえき)は、岐阜県郡上市八幡町稲成(いなり)にある長良川鉄道越美南線の駅です。駅番号は25。
郡上市の代表駅であり、越美南線内においても列車運行上の要となっています。
駅構造
単式・島式2面3線ホームの地上駅です。駅舎側が単式ホームで、二つのホームは跨線橋により結ばれています。
ホームの側面は玉石積みの構造が残されています。
木造駅舎は、開業当時の建物(木造平屋建)を数度の改修を経ながら使用している本屋のほか、信号関連機器を保管していた灯室なども残されています。
駅舎内で越美南線時代に実際に使用した鉄道用品などを展示していた「ふるさとの鉄道館」、駅舎に隣接して営業していた喫茶店「あじさいのはな」はいずれも駅舎リニューアルの際に閉鎖され、その場所は観光案内所やカフェ、売店となっています。
文化財
2015年に国の登録有形文化財として登録されたものは以下のとおりとなっている。
- 本屋及び上りプラットホーム
- 跨線橋
- 下りプラットホーム及び待合所
- 物置及び梃子上屋(てこうわや)
のりば
ホーム |
路線 |
方向 |
行先 |
1 |
■越美南線 |
上り |
みなみ子宝温泉・美濃市・関・美濃太田方面 |
2 |
下り |
美濃白鳥・北濃方面 |
3 |
(予備ホーム) |
- 2番ホームには美濃太田寄りにも出発信号機を設けているため、両方向への出発が可能だが、毎日1往復存在する美濃太田から当駅間で運行される列車は2番ホームに到着後、一旦北濃方面に引き上げて1番ホームに転線するため、2番ホームから発車する上りの定期列車は存在しない。
- 3番ホームから発車する定期列車は存在しないが、観光列車ながらの運転日には、郡上八幡止まりの鮎号が折り返しの発車待ちの間に停車している。
歴史
- 1929年(昭和4年)12月8日:国鉄越美南線の深戸駅 - 当駅間開通と同時に開業。旅客および貨物の取扱を開始。
- 1932年(昭和7年)7月9日:当駅 - 美濃弥富駅(現在の郡上大和駅)間が延伸開業。
同時に下り線ホームに待合所を新設。
- 1974年(昭和49年)10月1日:貨物の取扱を廃止。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の取扱を廃止。
- 1986年(昭和61年)12月11日:国鉄越美南線の長良川鉄道への転換により同社の駅となる。
- 1993年(平成5年)12月11日:「ふるさとの鉄道館」開館。
- 2015年(平成27年)8月4日:駅舎本屋などの建造物が国の登録有形文化財として登録される。
- 2017年(平成29年)4月28日:駅舎が開業時の外観に復元・リニューアルされる。
|