形式 |
ロックフィルダム |
用途 |
発電 |
所在地名 |
長野県南佐久郡南相木村字南相木山国有林 |
位置 |
北緯36度00分16秒 東経138度39分13秒 |
河川名 |
信濃川水系南相木川 |
ダム湖名 |
奥三川湖 (おくみかわこ) |
着手/竣工 |
1995/2005 |
管理 |
東京電力 |
堤高 |
堤頂長 |
堤頂幅 |
堤体積 |
堤頂標高 |
136m |
444m |
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7,300,000m3 |
EL1,532m |
流域面積 |
湛水面積 |
総貯水容量 |
有効貯水容量 |
6.2ku |
59ha |
19,170,000m3 |
12,670,000m3 |
神流川水力発電所 |
最大出力 |
使用水量 |
落差 |
形式 |
2,820,000kw |
510m3/s |
653m |
純揚水式・ダム水路式 |
接近難易度(A-D) |
B |
奥深いところにある |
開放度(A-D) |
A |
開放的なダムです |
総合評価(A-D) |
A |
美白の巨大ロックフィルダムです |
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南相木ダム全景 |
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堤体を右岸上流側から見る |
天端が未舗装なのは東電の常識です |
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天端からダム直下を見下ろす |
導流部を横から見る |
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非常用洪水吐き |
左岸上流側から堤体を望む |
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奥三川湖 |
導流部を橋上から見る |
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減勢工と副ダム |
導流路はジェットコースターのようです |
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水利使用標識 |
ダム形式についての標識 |
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ダム周辺案内図 |
洪水吐が左岸にあります |
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ダム碑 |
堤体下流側は白い岩がゴロゴロしています |
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洪水吐き |
左岸から堤体上流側を見る |
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導流部 |
左岸から堤体下流側を見る |
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この南相木ダムは、東京電力の神流川水力発電所の上部貯水池として建設された発電専用ダムです。
神流川水力発電所は、純揚水式発電所で完成すればその最大出力は2,820,000kwと世界最大になります。ただし現時点ではまだ発電機が1基だけなので最大出力は470,000kwとなっています。
この南相木ダムの貯水池である奥三川湖には流入する河川がなく、ここの水は下部貯水池である上野ダムから汲み上げています。上野ダムに流入する河川は利根川水系神流川なので、発電に使用する水は利根川水系の水ということになります。
しかし南相木ダムから流れ出る河川は信濃川水系南相木川となっています。
つまり東京電力の発電水利権の関係から信濃川水系の水を使用しての発電ができないので、利根川水系の水を汲み上げているわけです。南相木ダムのダム湖の周囲には水路があり、ダム湖に水が流れ込まないようにしているのも、この水利権の問題をクリアするためです。(ここまでしないといけないのですかね・・・)
さてこの南相木ダムですが、すごく白い堤体が印象的です。新しいということもあるのですが、たいへん美しい堤体で、見る者を惹きつけます。また写真でもわかるように導流路がジェットコースターのように急勾配で印象的ですが、もし多量の水がここからあふれ出ることになると減勢工を破壊してしまうのではないかと心配になります。
しかしここに流れ込む河川はないので多量の水が流れ込む事態にはなりそうもないので心配はいらないでしょう。減勢工ははっきり言ってしょぼい作りで本当に大量の水が流れ出したら持ちそうもありません。たぶん多量の水が溢れ出すという事態はないと高をくくっているとしか思えません。
ダム直下にあるウズマク広場は天端から眺めると渦を巻いているように見えます。これがグッドデザイン賞を受賞したとのことですが・・・残念ながらここには人気がありませんでした。天端にはけっこう人が訪れていましたが。
このダムは長野県でも奥地にあり、天端標高は1532mと日本でも最高地点の秘境にあり・・・と言いたいところですが実際には小海からもさほど遠くなく道路も広いので自動車で訪れるのは容易です。
ただし、ここには資料館や売店などはないのがイマイチです。 |
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