鐘釣駅(かねつりえき)は、富山県黒部市宇奈月温泉にある黒部峡谷鉄道本線の駅です。標高443メートルに位置します。
宇奈月駅から乗車して2つ目の停車駅となります。
駅構造
相対式2面2線のホームを持つ地上駅で、列車交換可能な有人駅です。一般旅客駅となっています。
勾配の途中に平坦な区間を作って交換設備が設けられたが、停車場の両端から直ちに勾配が始まるために、車両の長大化に伴う停車場有効長の延伸ができず、やむなく上下線とも衝突待避用の安全側線部分にまでホームを延伸しました。
その結果、鐘釣駅に進入した列車は本線との分岐器を越えて安全側線上に入った状態で停車し、客扱いの終了後に一旦分岐器の手前まで後退して分岐器を本線側に切り替え、あらためて出発するという運行方法を行っています(停車場形スイッチバックの一種)。
なお、上下線とも後方には安全側線を設けていないので、後退時には列車の後部が本線上に出て勾配にかかります。
また、スイッチバック時に発する機関車のブレーキ音を緩和するために、レールには散水装置が設けられています。
他の駅がダムや発電所関連施設のために設けられているのに対して、この鐘釣駅は観光客向けの純然とした旅客駅です。
この駅の近くには鐘釣温泉旅館及び鐘釣美山荘があります。
このあたりは万年雪があり、露天風呂からも眺めることができます。
ここからは、紅葉の名所として名高い錦繍関、西鐘釣山、サンナビキ山など見どころが多く、観光客も多いようです。 |