3) アプリケーション
ここでは多くのユーザが共通して利用する汎用的なアプリケーションソフトウェアを紹介する。
ワープロ、スプレッドシート、データベース、WWWブラウザ、グラフィックツール、OCR、スケジュール管理などがそれに当たる。
これらのソフトウェアは、特定の業種のみで利用するということでなく、企業、個人の別なく広く利用されている。
最近ではこれらのソフトウェアは、パソコンに最初からプリインストールされて販売されているケースも多い。
@ ワープロ
正しくは、日本語ワードプロセッサと呼ぶべきであろうが、通常はワープロソフトと呼ばれている。
一口で言えば、日本語で書かれた文書を作成するソフトウェアであり、最も使用頻度の高いソフトウェアである。
日本語の文書を作成するということでかなを入力し、漢字に変換する作業が必要になるので、これを行うソフトウェアも必要となる。
このソフトウェアをWindows環境ではIMEと呼び、WindowsにはMS−IMEが標準添付されている。
もっとも基本的には、Windowsに対応したIMEであればどのソフトウェア上でも利用できるのである。
ワープロソフトもパソコンにプリインストールされているのが最近の主流である。
下の表は、主な日本語ワープロの一覧である。
商品名 開発元 標準IME
WORD Microsoft MS−IME
一太郎 JUST SYSTEM ATOK
 現在では、ワープロソフトは、上記2者くらいしか見当たらないといっても良い。
A スプレッドシート
スプレッドシートは、表計算ソフトのことであり、業務上には欠かせないソフトウェアであるといえる。
表の上で計算をするためのソフトウェアであるが、グラフも作成でき、データベース機能も備えているので、これ一つでもたいていの業務をこなすことができる。
スプレッドシートも最近では、プリインストールされた形で販売されているのでパソコンを買ってきてすぐに使えることになる。
下の図は、主なスプレッドシートの一覧である。
商品名 開発元
EXCEL Microsoft
LOTUS 1−2−3 LOTUS
三四郎 JUST SYSTEM
 スプレッドシートもほとんど寡占状態であると考えてよい。
B データベース
データベースは、大量のデータを効率よく管理、利用するためのソフトウェアである。
タイプとしては、2次元の表形式でデータを持つリレーショナルデータベースと、データをカード形式で持つカード型データベースなどがある。
現在の主流はリレーショナルデータベースでカード型のものはあまり見かけなくなっている。
次の表は、主なデータベースの一覧である。
商品名 開発元 タイプ
ACCESS Microsoft リレーショナル
ORACLE Oracle リレーショナル
The CARD 管理工学研究所 カード
C WWWブラウザ
WWWブラウザは、インターネット上のホームページを閲覧するためのソフトウェアであり、現在ではインターネットには欠かせないソフトウェアである。
Windowsでは、インターネットエクスプローラが標準装備されていて、そのまますぐにインターネットにアクセスできるので事実上Microsoftの独占状態である。
この問題が現在、米国司法省から独占禁止法違反とされて提訴されて係争中である。
これ以外には、NetcapeNavigatorなどのWWWブラウザも存在する。
電子メールを扱うメールソフトもブラウザに付属している。
もっとも単独で動作するメールソフトも存在する。
次の表は、主なWWWブラウザの一覧である。
商品名 開発元
Internet Explorer Microsoft
Netscape Communicator Netscape Communications
Mozilla Netscape Communications
Opera Opera Software

次の表は、主なメールソフトの一覧である。
商品名 開発元
Outlook Express Microsoft
Netscape Messenger Netscape Communications
EUDORA livedoor
Becky! RimArts
D グラフィックツール
グラフィックツールは、イメージデータを作成し、印刷するソフトウェアである。
Windowsにも標準装備されているが、機能的にはさほどではないので本格的にイメージデータを作成するのは別売りのソフトウェアを購入する必要がある。
グラフィックツールにも、ペイントソフト、ドローソフト、アニメーション、3D作成用ソフトなど各種多数存在する。
ペイント系ソフトは、イメージをラスタデータ(点の集まり)として処理するタイプのソフトでPhotoShopが代表格である。
ドロー系ソフトは、イメージをベクタデータ(長さと角度)として処理するタイプのソフトでIllustratorが代表的である。
もっともドロー系のソフトといえどもラスタデータを扱えないということではない。
Flashなどもアニメーション作成用アプリケーションであるが代表的なドローソフトでもある。
  次の表は一般的によく利用されるソフトウェアの一覧である。
商品名 開発元 タイプ
PhotoShop Adobe ペイント
Illustrator Adobe ドロー
FireWorks Macromedia ドロー
E Web作成
Webページを作成するアプリケーションである。
通常のワープロソフトとは異なり、作成する文書はHTMLファイルである。
画像データを扱うためのグラフィックツールやサーバにファイルを転送するのでFTPソフトが付属している。

次の表は一般的によく利用されているソフトウェアの一覧である。
商品名 開発元
ホームページビルダー IBM
dreamweaver macromedia
F プレゼンテーションソフト

発表会や会議などで使用する資料を作成・表示するためのアプリケーションソフト。
スライド形式で資料を作成し、発表の際は作成時に設定したスケジュールに沿ってそのスライドを順次表示する(スライドショー)、といった形で使用される。小規模な商談では画面をそのまま相手方に見せればよいが、大々的な発表を行なう場合はプレゼンテーションソフトの画面をプロジェクターなどで拡大して使用する。

商品名 開発元
PowerPoint Microsoft