JR北海道・長万部駅
長万部(おしゃまんべ)
北海道新幹線   新八雲 長万部 倶知安
函館本線   中ノ沢 二股
室蘭本線         静狩
所在地 北海道山越郡長万部町字長万部228-7
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
駅構造  高架駅(新幹線・建設中)
地上駅(在来線)
ホーム  2面4線(新幹線・建設中)
2面4線(在来線)
乗降人員  296人/日(2018年) 
開業年月日  1903年(明治36年)11月3日
所属路線  北海道新幹線(建設中)
キロ程 235.9km(新青森起点)
所属路線  函館本線(本線)
駅番号 H47
キロ程 112.3km(函館起点)
所属路線  室蘭本線 
キロ程 0.0km(長万部起点) 
駅種別  直営駅(管理駅) みどりの窓口
長万部駅
長万部駅
長万部駅
長万部駅
長長万部駅(おしゃまんべえき)は、北海道山越郡長万部町字長万部にある北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅である。
駅番号はH47。電報略号はマン。
事務管理コードは▲140129。
長万部町の代表駅で、函館本線を所属線とし、当駅を起点とする室蘭本線を加えた2路線が乗り入れている。また1987年(昭和62年)3月16日に廃止された瀬棚線は隣駅の国縫駅から当駅まで直通しており、実質的な起点であった。そのため往年は長万部機関区(→長万部運転所)をはじめとした鉄道関係施設が設けられた一大拠点であり、現在も車両基地の一部であった側線や気動車への給油設備が残存する。
また、2030年度末に予定される北海道新幹線の札幌延伸時には停車駅となる。

運行系統について

路線名称上は倶知安・小樽・札幌方面及び森・函館方面が「函館本線」、東室蘭・苫小牧方面が「室蘭本線」となるが、当駅を挟んで函館本線の函館方面・室蘭本線(苫小牧方面)を経由するルートは、札幌と函館・本州方面を結ぶ特急・貨物列車が全て通過するなど広域輸送の大動脈の一部として一体のルートを成している。その一方函館本線の小樽方面にそれらの列車の運行はなく、小樽方面は1日4本の普通列車のみが運行される事実上のローカル線区間となっており[新聞 1]、JR北海道が制定している駅番号・区間カラーにおいても札幌駅 - (千歳線) - 沼ノ端駅 - (室蘭本線) - 長万部駅 - (函館本線) - 函館駅にかけてが一体の区間として「H」の記号・青が割り振られている一方で、札幌駅 - 小樽駅 - 長万部駅間の函館本線には別途「S」の記号・赤が割り振られている。
普通列車の運行系統は当駅を境に分かれており、いずれの方面においても当駅乗り入れの普通列車は全て当駅が始発・終着となる。なお、普通列車は本数が少ないことや特急列車主体のダイヤ編成をしていることもあり、当駅での普通列車同士の接続は最短でも1時間前後となる。
H100形気動車 キハ261系1000番台気動車「北斗」
H100形気動車 キハ261系1000番台気動車「北斗」


駅構造
  • 島式ホーム2面4線を有する地上駅。ホーム間の移動は跨線橋で行う。なおエレベーター等は設置しておらず、バリアフリー化はされていない。
  • 社員配置駅。長万部ブロックの主管駅でもある。みどりの窓口・自動券売機・旅行相談室設置。
  • 普通列車は3・4番のりばから発着するが、朝の倶知安駅発の列車1本のみ2番のりばへ到着する。
  • 管理駅として函館本線の国縫駅-熱郛駅と室蘭本線の静狩駅-大岸駅間(小幌駅を除く)を管理下においている。
のりば
番線 路線 方向 行先 備考
1 函館本線 上り 森・函館方面 特急列車 
2 室蘭本線 下り 東室蘭・札幌方面
3・4  函館本線 上り 森・函館方面  普通列車 
函館本線 下り  倶知安・小樽方面 
室蘭本線 下り 東室蘭・札幌方面 
新幹線
  • 在来線ホームの西側に島式ホーム2面4線で3階の位置に配置される計画である。
  • 計画当初は相対式ホームの2面2線、通過線2線の計2面4線の地上駅となっていたが、北海道および長万部町より「駅は街の中心地にあり、街が分断される」などとして高架化を要望したため、2017年6月30日に高架構造への変更が正式決定した。
  • これに関連し、現在の駅舎は取り壊される予定になっている。長万部市街は線路によって街が分断されていたが、新幹線開業時に東西自由通路も建設される。
改札口 キハ40形気動車
改札口 キハ40形気動車

歴史

  • 1903年(明治36年)11月3日:北海道鉄道 森駅 - 熱郛駅間の開通に伴い、同線の駅として開業。一般駅。
  • 1907年(明治40年)7月1日:北海道鉄道の国有化に伴い、国有鉄道に移管。
  • 1909年(明治42年)10月12日:国有鉄道線路名称制定に伴い、函館本線の駅となる。
  • 1912年(明治45年)
    • 2月1日:駅舎焼失。
    • 時期不詳:駅舎改築。
  • 1923年(大正12年)
    • 時期不詳:構内拡張工事[8]。従来10名ほどであった駅員が50余名に増えた。
    • 12月10日:国有鉄道長輪線 当駅 - 静狩駅間が開通。
  • 1925年(大正14年)8月20日:長輪線が長輪西線に改称。
  • 1928年(昭和3年)9月10日:国有鉄道長輪西線の静狩駅 - 伊達紋別駅間開通に伴い、長輪東線と長輪西線が統合し、長輪線に改称。黒松内機関庫長万部分庫設置。
  • 1931年(昭和6年)4月1日:長輪線が室蘭本線に編入される。
  • 1932年(昭和7年)6月15日:長万部機関分庫が長万部機関庫となる。
  • 1949年(昭和24年) 6月1日:日本国有鉄道法施行に伴い、日本国有鉄道(国鉄)が継承。
  • 1965年(昭和40年)9月27日:函館本線の中ノ沢駅 - 当駅間が複線化。
  • 1969年(昭和44年)9月19日:室蘭本線の当駅 - 静狩駅間が複線化。
  • 1973年(昭和48年):町中心部と長万部温泉街を結ぶ跨線人道橋が完成。
  • 1974年(昭和49年) 4月:みどりの窓口営業開始
  • 1979年(昭和54年)3月20日:跨線橋改築。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:貨物の取扱いを廃止。
  • 1985年(昭和60年)3月14日:荷物の取扱いを廃止。五稜郭貨車区長万部支区と長万部機関区が統合し、長万部運転区設置。
  • 1987年(昭和62年)
    • 1月28日:駅舎改築。
    • 4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR北海道の駅となる。
  • 1990年(平成2年)3月12日:長万部運転区が長万部運転所と改称。
  • 1993年(平成5年)3月18日:長万部運転所を函館運転所に統合。
  • 2000年(平成12年)4月13日:有珠山噴火による貨物代行輸送のための臨時貨物駅を駅横の町有地等を借り上げて新設、21日より供用開始。函館本線経由の5往復を除き五稜郭駅間までの鉄道輸送と札幌貨物ターミナル駅までのトラック代行輸送の中継地点として開設。6月の全線復旧後臨時貨物駅廃止。
  • 2007年(平成19年)10月1日:駅ナンバリングを実施。
  • 2013年(平成25年)11月1日:特急「北斗」・「スーパー北斗」全列車が停車するようになる。
  • 2019年(平成31年)2月28日:特急「スーパー北斗」での車内販売終了に伴い、当駅積込みであるかにめし、特製もりそばの積込みを終了。
  • 2022年(令和4年)4月1日:当駅近くに架かっていた人道橋(跨線橋)が廃止。