| 多用途支援艦「ひうち」来港 平成28年7月16日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本日は、となりに海上保安庁の巡視船「やひこ」も停泊しています。 多用途支援艦「ひうち」AMS-4301は、ひうち型多用途支援艦のネームシップであり、現在では舞鶴地方隊に所属しています。 本艦は、中期防衛力整備計画に基づく平成11年度計画980トン型多用途支援艦4301号艦として、日本鋼管鶴見造船所で2001年1月8日に起工され、2001年9月4日に進水、2002年3月27日に就役の後、呉地方隊呉警備隊佐伯基地分遣隊に編入されています。 2008年2月20日、呉地方隊呉警備隊佐伯基地分遣隊に新造の同型４番艦げんかいが編入されることに伴い、舞鶴地方隊に編成替えとなっています。 この「ひうち」級における艦名は灘の名前に由来しており、「ひうち」は燧灘（ひうちなだ）に由来する。ちなみに燧灘とは瀬戸内海中央部、香川県の荘内半島と愛媛県高縄半島の間を 占める海域で、四国側を指します。さらに燧灘という地名は、沿岸地域から火打石が産出したことから命名されています。 多用途支援艦とは、いわゆる「航洋曳船」（タグボート）に相当する艦種となります。 当初は武装を有していませんでしたが、後に艦橋上両舷に12.7mm機関銃用銃架が設置されています。 なお、12.7mm機関銃は搭載火器扱いであり、常時銃架に設置されているわけではなく、必要に応じて設置されます。
船体は後部甲板が一段低いものとなっており、構造物もなくスペースがとられています。射撃訓練支援の場合は、ここに自走式水上標的（通称バラクーダ）や曳航式水上標的を搭載し作業を行うほか、ここに各種物資を積載することもできるようになっていて、実際に乗艦したときにも、この点を確認しています。 自走不能になった僚艦を曳航することも任務の一つであることから、機関出力は5,000馬力と排水量に対してかなり強力になっており、ましゅう型補給艦も単艦で曳航することが可能とのことです。艦の中央に大型の煙突を1本備えており、艦橋構造物とは独立しています。 基準排水量は、９８０トンですが、主機はディーゼル5000馬力が２軸なので、最大速力は１５ノットと低速です。 また戦闘用ではないので、固定武装はありません。艦載艇としては6.3メートル級複合型作業艇が1隻、7.9m内火艇が1隻、バラクーダ自走式水上標的が2隻搭載しています。 2011年3月25日、福島第一原子力発電所に注水する真水を積載した米軍のバージ（艀）を原発付近まで曳航しています。 これは、きわめて危険な任務ですね。バージはそののち、横須賀地方隊の曳船によって原発まで曳航されています。 2013年10月5日、標的艦となった旧「はまゆき」を射撃処分海域まで曳航しています。うう、はまゆきが・・・。 護衛艦「はまゆき」は、実弾射撃訓練による射撃処分のため、10月6日から11日まで若狭湾北方海域で行われた護衛艦5隻と哨戒機2機による射撃や爆弾投下などの標的となっています。
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