OLYMPUS C−2020ZOOMレポート
C-2020ZOOM 正面
C-2020ZOOM 正面
OLYMPUSのC−2020ZOOMは、1/2インチCCD固体撮像素子、総画素数211万画素、光学3倍ズーム搭載のデジタルカメラです。同社の従来製品「C-2000ZOOM」の後継機にあたります。当時としてはハイエンド機といえます。
ただし、現在の目から見るとサイズが大きすぎて携帯性が悪いと判断せざるを得ませんが、当時としてはこれでも携帯性に優れていました。C−1400Lなどはもっと大きいわけですから。
液晶は1.8インチ、11万画素の広視野角TFTを搭載しています。
またマニュアル露出モード、マニュアルフォーカス設定を持っているのは、なかなかです。
またQuick Time Motion JPEG準拠の動画撮影が可能になり、320×240ピクセルで15フレーム/秒、最大15秒、160×120ピクセルで15フレーム/秒、最大60秒撮影できます。
では使い勝手に関して見ていきましょう。
起動時間は、約2秒と非常に高速です。当時の他社の同クラスのモデルと比較してもかなり速い方です。
記録時間は、スマートメディアに記録するのに約4秒です。しかし、バッファのおかげで約2秒で次の撮影が可能となるので、使い勝手は良いのです。
マニュアル露出モードは、A(絞り優先)、S(シャッタースピード優先)、M(マニュアル)と3種類のモードを持っているのはなかなかです。もちろん通常は、P(プログラムAE)で撮影してもかまいません。
C-2020ZOOM 背面
C-2020ZOOM 背面
ただ、ちょっと問題なのは、上面のダイアルでA/S/M(マニュアル露出モード)に設定したときに、3つのモードを切り替えるのに、メニュー画面に入らないといけない点でしょう。
もう一つマニュアルフォーカス設定に関してですが、デジタル一眼レフカメラのようなフォーカスリングではなく、画面上で距離を設定するようになっていて、液晶画面では拡大表示されるものの、なぜかすぐに通常表示に戻ってしまうため、フォーカスが合っているのかどうか液晶画面からではわかりません。この点はちょっと困ったものです。と言うわけで、筆者はAFモードで撮影しました。
ちょっと困った点は、電池が入れにくいことです。と言うのは蓋が閉まりにくいのです。電池にもよるようですが。
もう一つは、レンズキャップです。レンズキャップをしたまま間違って電源が入ると、レンズが伸びるのでキャップが引っかかっていけません。この点は注意が必要です。
次は画質の点を見てみましょう。
実際、当時のレベルで考えると、画質は超高画質といえるでしょう。ピントや解像度、色再現性などはトップレベルですし、さらに極めて自然な描写をする点が目を引きます。コントラストが高いわけでもないのにメリハリのある画像を実現しています。決して派手な画像ではないのですが地味でもなく、見栄えのある画像を作り出すことができます。
色再現性も補色CCDにありがちな緑や青の渋りがなく、原色CCDのような色再現性を持っています。
200万画素デジカメとしては、ほぼ限界まできたと言えるでしょう。現在の目で見ても、Webで利用するのならC-2020ZOOMで充分な画像が得られます。ただし、印刷するのであればA4サイズでは少々解像度が足りないのは仕方ないでしょう。
それと特筆すべきは夜間での撮影に強いということです。これは当時のカメラではなかなか見られない特徴です。
C-1400Lでは、この点が弱かったのに、C-2020ZOOMでは、暗いところでも明るい画像を得ることができます。
これはレンズがF2.0と極めて明るいという点が大きいのでしょう。
なにしろレンズは、最近のコンパクトデジタルカメラでは見かけない大きさを持っています。
それとコンバージョンレンズが装着可能なのはなかなかに魅力的です。ただし、実際にテレコンバージョンレンズを装着すると、望遠側でないと視野が丸く狭くなるので注意が必要です。
菅沼合掌集落  2003年1月31日 白川郷合掌集落 2003年11月24日
菅沼合掌集落  2003年1月31日 白川郷合掌集落 2003年11月24日
画像入力機器のメーカー OLYMPUS
画像入力機器の機種 OLYMPUS C-2020ZOOM
露出時間 1/8秒
F値 2.2
ISOスピードレート 200
露出プログラム プログラムAE
露出補正  0.3
画質モード HQ
レンズの焦点距離 10mm
画像入力機器のメーカー OLYMPUS
画像入力機器の機種 OLYMPUS C-2020ZOOM
露出時間 1/650秒
F値 4.5
ISOスピードレート 100
露出プログラム プログラムAE
露出補正  0
画質モード HQ
レンズの焦点距離 8.5mm
月下美人  2004年7月21日 富士サファリパーク  2003年8月25日
月下美人  2004年7月21日 富士サファリパーク  2003年8月25日
画像入力機器のメーカー OLYMPUS
画像入力機器の機種 OLYMPUS C-2020ZOOM
露出時間 1/60秒
F値 2.5
ISOスピードレート 100
露出プログラム プログラムAE
露出補正  0
画質モード HQ
レンズの焦点距離 14.1mm
画像入力機器のメーカー OLYMPUS
画像入力機器の機種 OLYMPUS C-2020ZOOM
露出時間 1/650秒
F値 2.8
ISOスピードレート 100
露出プログラム プログラムAE
露出補正  0
画質モード HQ
レンズの焦点距離 19.1mm
相倉合掌集落にて  2004年8月25日 コスモスウォッチング  2003年10月11日
相倉合掌集落にて  2004年8月25日 コスモスウォッチング  2003年10月11日
画像入力機器のメーカー OLYMPUS
画像入力機器の機種 OLYMPUS C-2020ZOOM
露出時間 1/500秒
F値 4.0
ISOスピードレート 100
露出プログラム プログラムAE
露出補正  0
画質モード HQ
レンズの焦点距離 19.1mm
画像入力機器のメーカー OLYMPUS
画像入力機器の機種 OLYMPUS C-2020ZOOM
露出時間 1/650秒
F値 4.0
ISOスピードレート 100
露出プログラム プログラムAE
露出補正  0
画質モード HQ
レンズの焦点距離 19.1mm マクロ
CAMEDIA C−2020ZOOM スペック詳細
形式・記録方式 デジタルカメラ(記録・再生型)
デジタル記録JPEG(DCF:Design rule for Camera File System)
TIFF(非圧縮)、DPOF対応
記録媒体 3V(3.3V)スマートメディア(2MB/4MB/8MB/16MB/32MB/64MB/128MB)
記録コマ数
同梱8MBカード使用時
1枚(SHQモード : 非圧縮)、約5枚以上(SHQモード : 圧縮)、
約16枚以上(HQモード)、約13枚以上(SQ : XGA高画質)、
約38枚以上(SQ : XGA標準画質)、約32枚以上(SQ : VGA高画質)、
約82枚以上(SQ : VGA標準画質)
フォーマット方式 TIFF(非圧縮)、JPEG(DCF準拠)、Quick Time Motion JPEG準拠
撮像素子 1/2型(インチ) CCD固体撮像素子、211万画素(総画素数)
記録画像 1,600×1,200ピクセル(SHQ : 非圧縮、SHQ : 圧縮、HQモード)
1,024×768ピクセル(SQモード : XGA)
640×480ピクセル(SQモード : VGA)
ホワイトバランス フルオートTTL/マニュアル(晴天、曇天、電球、蛍光灯)
レンズ マルチバリエータ3倍ズームレンズ、オリンパスレンズ 6.5〜19.5mm、
F2.0〜2.8
6群8枚(35mmフィルム換算35〜105mm相当)
デジタルテレモード 1.6倍、2倍、2.5倍 (非圧縮モードを除く)
連写 SHQ(JPEG)モード=約0.7コマ/秒 3枚以上、
HQモード=約1.2コマ/秒 9枚以上、
SQ : XGA高画質=約1.4コマ/秒 7枚以上、
SQ : XGA標準画質=約1.4コマ/秒 21枚以上、
SQ : VGA高画質=約1.4コマ/秒 18枚以上、
SQ : VGA標準画質=1.4コマ/秒 49枚以上
測光方式 撮像素子によるデジタルESP測光方式、スポット測光
露出制御方式 プログラム自動露出、絞り優先露出、シャッター優先露出、
マニュアル露出補正(±2EV、±1/3EVステップ毎)
絞り優先=Wide : F2.0-F11.0 Tele : F2.8-F11.0に設定可
シャッター優先=静止画1〜1/800秒(メカニカルシャッター併用)に設定可
マニュアル露出モードでは16秒まで設定可
簡易動画モード1/30〜1/10000秒
撮影範囲 0.8m〜∞(通常モード)、0.2〜0.8m(マクロモード)
ファインダ 光学実像式ズームファインダ(オートフォーカスマーク、逆光自動補正マーク)、液晶モニタ
液晶モニタ 広視野角1.8型(インチ)TFTカラー液晶(低温ポリシリコン)
モニタ画素数:約114,000画素
フラッシュモード オート発光(低輝度時自動発光、逆光時自動発光)、赤目軽減発光、発光禁止、強制発光、外部フラッシュ、スローシンクロ(先幕効果、後幕効果)
フラッシュ充電時間 6秒以下
フラッシュ撮影範囲 Wide : 0.8〜5.6m, Tele : 0.2〜3.8m( ISO : 100時)
フォーカス TTL方式オートフォーカス
(コントラスト検出方式・焦点調節範囲 : 0.2m〜∞)
マニュアルフォーカス
(ゲージ表示によるマニュアルフォーカス設定可能 : 0.2m〜∞)
セルフタイマー・リモコン 作動時間約12秒・作動時間約2秒
外部コネクタ DC入力端子、データ入出力端子(RS232C)、ビデオ出力端子(NTSC)
ファンクションカード機能 (機能付スマートメディア使用時)パノラマ合成、テンプレート合成、カレンダ合成、手書きタイトル合成
日付・時刻
自動カレンダー機能
画像データに同時記録
2030年まで自動修正
電源 単3ニッケル水素電池、アルカリ電池、リチウム電池または、ニッカド電池4本
※単3マンガン電池は使用できません。
カレンダー用電源 内蔵スーパーキャパシタによるバックアップ
使用環境 温度 0〜40℃(動作時)/-20〜60℃(保存時)
湿度 30〜90%(動作時)/10〜90%(保存時)
通信仕様 規格:RS232C
通信方式:調歩同期式8bit NON PARITY
大きさ(mm) 幅107.5×高さ73.8×厚さ66.4mm
質量(g) 305g(電池/カード別)
同梱品 カメラケース、ストラップ、8MBスマートメディア(M-8P)、リモコン(RM-1)、ビデオケーブル、ニッケル水素電池(4本)、充電器(電源ケーブル)