国史跡 朝日貝塚
概 要
朝日貝塚保存舎
朝日貝塚保存舎
朝日貝塚(あさひ かいづか)は、富山県氷見市朝日丘にある貝塚です。大正11年に国史跡に指定されています。
この遺跡は、縄文時代前期から中期(約5000年~3000年前)の複合遺跡です。
大正7年(1918年)に寺院の建設に伴う工事で発見され、同年10月、同じく氷見市内に所在する大境洞窟住居跡の発掘調査に訪れていた東京帝国大学人類学教室の柴田常恵らによって発掘調査が実施されています。
大正11年3月には大境洞窟住居跡とともに国史跡に指定されています。大正13年(1924年)の調査では粘土を踏み固めらた床面に炉を持つ縄文時代の住居跡が2棟確認されています。
この発見は、日本初となる炉跡のある住居跡の発見事例です。
現在では、住居跡には保存舎が建てられ見学することができます。保存舎のある場所からは、貝類を主体とした貝層が2層が発見されています。
また、土器や石器も多数発見され、主な出土品としてはバスケット型縄文土器(装飾把手付深鉢)、埋葬された人骨、硬玉製大珠(国重要文化財、全長15.9センチは日本最大級、残念ながら個人蔵のため見ることができない)などがあります。
朝日貝塚は、誓度寺(臨済宗国泰寺派)の境内にありますので、寺の本堂には出土品が一部展示されています。

朝日貝塚保存舎内 なるほど、炉跡が確認できますね
朝日貝塚保存舎内部 なるほど、炉跡が確認できますね
保存舎は八角形です 住居跡
保存舎は八角形です 住居跡
朝日貝塚
住所  富山県氷見市朝日丘3番25号(誓度寺境内)
問合せ先  電話:0766-74-8215(氷見市生涯学習課)
入場料  無料
駐車場  誓度寺境内に駐車する
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