国特別名勝 天橋立
国特別名勝 天橋立の概要
天橋立の松並木
天橋立の松並木
天橋立は、京都府宮津市の宮津湾と内海の阿蘇海を南北に隔てる砂嘴(砂州)です。
日本三景の一つに数えられ、国特別名勝に指定されています。また丹後天橋立大江山国定公園に指定されています。また日本の白砂青松100選、日本の地質百選に選定されています。
天橋立の名の由来は、人が逆さになって見ると、天に架かる橋のように見えることからこの名がついています。北側の傘松公園から「股のぞき」で見るのが名称の由来でもあり、伝統的に美しいとされています。
この眺望は、「斜め一文字」と呼ばれています。
この世にも珍しい天橋立が形成されたのは今から約4000年前のこととされていて、丹後半島の東側の河川から流出した砂や小石などの砂礫が海流により流され、天橋立の西側にある野田川の流れからなる阿蘇海の海流にぶつかったことにより、ほぼ真っ直ぐに砂礫が海中に堆積して形成されたと考えられています。
そのため古くから名所として知られており、百人一首の小式部内侍の歌「大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天橋立」に天橋立の名が見られるほか、丹後国風土記には、イザナギが天に昇るためのはしごが、イザナギが寝ている間に倒れて天橋立になったとの記述があり、かなり古くから名勝として人々の注目を受けていたと思われます。
現在では天橋立一帯には約8,000本の松林が生え、東側には白い砂浜が広がっています。砂嘴の幅は20~170mほどですが、最近では侵食により縮小・消滅の危機にあります。また松食い虫の大量発生のため、松が立ち枯れして一時は全滅の危機に瀕しましたが、その後害虫駆除を行って持ち直しています。
天橋立の観光スポットとしては、廻旋橋があります。これは天橋立の大橋立と小橋立を結び、橋の中央部分が90度回転する可動橋です。1923年に人力で動く橋が完成し、1957年からは現在のように電動式になっています。
当初は遊覧船などの大型船を通すために橋を回転させていましたが、最近では、船が通らないときも回転させるようになっています。これは景気の悪化でここをほとんど船が通らなくなったために観光客のために船が通らないときにも橋を回転させようとしたものです。また天橋立の南側の入り口には智恩寺があります。この寺は808年(大同3年)に創建され、古くから知恵が授かる文殊信仰の寺院として知られています。境内には国重要文化財の多宝塔があります。
天橋立
所在地 京都府宮津市 形式 砂嘴(砂州)
施設 廻旋橋 知恵の輪灯篭 形成年代 約4000年
駐車場 周辺に有料駐車場あり 公園指定 丹後天橋立大江山国定公園
指定文化財 国特別名勝
国重要文化財(智恩寺多宝塔)
その他 日本三景・日本三大松原・
日本の白砂青松100選・日本の地質百選 
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天橋立
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