Q22 AMDから噂の64ビットCPU Opteronが登場しました。その特徴について教えてください。
A22 パソコン用CPUとしては、最高速のCPUと考えられます。
Opteron
Opteronは、64ビットCPUではありますが、32ビット環境とも互換性があり、従来のOS・アプリケーション環境で動作できます。
特徴としては、内蔵DDR DRAMメモリ・コントローラを搭載し、プロセッサのメインメモリ・アクセス方法の変更により、バンド幅の拡張、メモリ・レイテンシの短縮、プロセッサ性能の向上を実現しています。
また使用可能なメモリ・バンド幅を、プロセッサの数に応じて拡張可能、プロセッサあたり最高8つのレジスタードDDR DIMMをサポート可能な 128ビット幅 DDR DRAM メモリ・コントローラを内蔵、プロセッサあたり最高5.3GB/s(PC2700  メモリの場合)のメモリ・バンド幅を使用可能という特徴があります。
HyperTransportテクノロジを採用し、プロセッサ間、I/Oサブシステム間、及びその他のチップセット間の接続バンド幅を拡張可能となります。また次のような特徴があります。
最高3つのコヒーレントHyperTransportリンクのサポートにより、プロセッサあたり最高19.2GB/sのピーク時バンド幅を実現しています。
最高6.4GB/sという十分なバンド幅が、PCI-X、DDR、InfiniBand、10G Ethernet などの新しい相互接続規格をサポートしています。
低消費電力(1.2V)により、システムの発熱対策費用の削減を支援します。
64ビット幅のデータ・パスとアドレス・パスに、48ビットのバーチャルアドレス空間と40ビットの物理アドレス空間を内蔵L1キャッシュ・データ、L2キャッシュ・データ、L2タグ、DRAMをECC (エラー修正コード)保護、すべてのECC保護アレイにつきハードウェア・スクラビングをサポートします。
0.13 ミクロン SOI (シリコン・オン・インシュレータ) プロセス・テクノロジにより、サーマル出力レベルの低減と周波数の向上を実現します。
必要なすべての命令につき、SSE2テクノロジとの完全互換性をサポートします。
パイプライン・ステージを2つ追加(AMDの前世代アーキテクチャ比)することにより、性能と周波数スケーラビリティを向上しています。
TLB(トランスレーション・ルックアサイド・バッファ)、フラッシュ・フィルタ、拡張分岐予測アルゴリズムなど主要機能の追加により、IPC (クロックあたりの命令数) を向上しています。